EXHIBITIONS

TYPE-XIII Atelier Oï project by A-POC ABLE ISSEY MIYAKE

一枚の布から生まれる、新しい光のかたち

 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で「TYPE-XIII Atelier Oï project by A-POC ABLE ISSEY MIYAKE:一枚の布から生まれる、新しい光のかたち」が開催される。

 A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、「一枚の布(A Piece of Cloth)」の持つ可能性を探究し続けるブランドであり、異分野との協業を通じて革新的なものづくりを追求してきた。1998年に三宅一生が発表したA-POCの理念を継承し、2021年に始動。宮前義之率いるエンジニアリングチームのもと、既存の衣服の枠を超える実験的なデザインを展開している。いっぽう、atelier oïは1991年にスイスで設立されたデザインスタジオであり、建築、インテリア、プロダクトデザインなど多領域にわたる活動を展開。自然現象や職人技への深い洞察をベースに、素材との対話を重視したアプローチで国際的な評価を得ている。

 本展は、A-POC ABLE ISSEY MIYAKEとatelier oïの協業によって誕生した照明器具のプロジェクト「TYPE-XIII Atelier Oï project」の展覧会。「一枚の布」と「一本のワイヤー」という異なる素材を融合させることで、光と布の新たな関係性を提示する。両者の思想と技術が交差し、絶え間ないアイデアの交換によって創出されたプロジェクトは、衣服ではなく「照明」という領域において、「布」の持つ可能性を探る試みとなっている。本展覧会では、2025年4月のミラノデザインウィークで初発表されたプロトタイプを中心に、ふたつの照明器具シリーズが展示される。