帝国ホテル 京都の客室イメージが公開。新素材研究所・榊田倫之がデザイン
2026年春に開業が予定されている帝国ホテル 京都。その一部客室のイメージパースが公開された。

帝国ホテルが京都市東山区に2026年春に開業させる「帝国ホテル 京都」(今年10月竣工予定)。その一部客室のイメージパースが公開された。
帝国ホテル 京都は、1936年に竣工した京都・祇園甲部歌舞練場敷地内の劇場建築「弥栄会館(やさかかいかん)」の一部を保存・活用するもので、帝国ホテルブランドのホテルとしては、東京、上高地、大阪に次いで4軒目。96年開業の帝国ホテル大阪以来、30年ぶりの新規開業となり、「新しい時代を担うラグジュアリーホテル」と位置付ける。

建築は、2001年に国の登録有形文化財に指定された(2011年に京都市の歴史的風致形成建造物に指定)弥栄会館の外観を継承する本棟と、増築する北棟の2棟で構成。外観で印象的な屋根は、劣化していたため新たにつくり変え、銅板を使用して、オリジナルの形状と寸法を忠実に再現。また外壁は解体前建物全体の10.6パーセントにあたる1万6387枚のタイルを「生け捕り」して再利用される。いっぽう客室を含む内装デザインは、杉本博司とともに「新素材研究所」を率いる建築家・榊田倫之が手がける。