INTERVIEW

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TASCHENの「本づくりの妙」とは? エグゼクティブ・エディター Dr.ペトラ・ラマーズ=シュッツェが語る

ドイツのアートブック出版社・TASCHEN(タッシェン)は、ケルンの小さな書店から始まり、今年創業45周年を迎えた。このアートブック界のリーディングカンパニーとしても知られるTASCHENの本づくりとはどのようなものか。同社でエグゼクティブ・エディターを務めるDr.ペトラ・ラマーズ=シュッツェに話を聞いた。

2025.7.13
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学芸課長・神谷幸江が語る、国立新美術館のポテンシャル

ニューミュージアム、広島市現代美術館、そしてジャパン・ソサエティーで役職を重ねてきた神谷幸江が、新たに国立新美術館の学芸課長に就任した。国際的なアートシーンにも精通している神谷は、この巨大美術館の可能性をどう見ているのか?

2025.7.10
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「変化し続ける映画」で創造性を問う。ブライアン・イーノの哲学を映すジェネレーティブ・ドキュメンタリー映画『Eno』誕生の舞台裏

アンビエント・ミュージックのパイオニアとして知られ、デヴィッド・ボウイとのコラボレーションでも多大な影響を与えてきたブライアン・イーノ。その創造性と哲学を映し出すジェネレーティブ・ドキュメンタリー映画『Eno』が、7月11日より一般公開される。自動生成プラットフォームを用いて、毎回異なるバージョンが上映されるこの映画には、映画という形式そのものを更新しようとする野心と、イーノの思想への真摯なまなざしが込められている。監督ギャリー・ハストウィットへのインタビューを通じて、その舞台裏と創作哲学に迫る。

2025.7.3
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「クィア」とは何かを問い続けるために。マンボウ・キーが語る家族、記憶、クィアネス

台湾を拠点に活動し、クィア・カルチャーの最前線を走るアーティスト、マンボウ・キーが東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで個展「HOME PLEASURE|居家娛樂」を開催した。プライド月間に合わせた本展では、家族と記憶、クィアネス、そして自己表現としてのファッションまで、彼の創作の核心が多層的に立ち上がる。本展のゲストキュレーターである藪前知子(東京都現代美術館)によって行われたロング・インタビューからは、いまという時代における「ホーム」の意味が見えてくる。

2025.6.28
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匂い、腐敗、そして死後のスタジオ。アニカ・イが開く感覚と進化の宇宙

嗅覚、代謝、腐敗、そして機械と非人間的存在の共進化。韓国系アメリカ人アーティスト、アニカ・イは、感覚のポリティクスからテクノロジーと死後のスタジオまで、現代アートの領域を大きく揺さぶってきた。北京のUCCA現代アートセンターでの個展に際し、森美術館「マシン・ラブ」展の共同キュレーターであり、東京展でイの作品展示をキュレーションしたマーティン・ゲルマンが、彼女の実践の現在地を聞いた。

2025.6.22
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アフリカと日本をつなぐアートと文化の拠点。「space Un」の設立者が語るアートとコミュニティの新しいかたち

アフリカの現代アートを日本に紹介し、文化的な交流を促進する東京・南青山のアートスペース「space Un(スペース・アン)」。その設立者、エドナ・デュマとギャラリー・ディレクターの中谷尚生に、同スペースの理念や今後の展望について話を聞いた。

2025.6.10
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美術家・鴨治晃次インタビュー。ポーランドで66年間探し続けた「存在の感覚」

ポーランドを拠点に活動を続ける美術家・鴨治晃次。その日本初の個展「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」が、ワタリウム美術館で6月22日まで開催されている。鴨治にとって66年ぶりの帰国展ともなる本展にあわせて、ポーランドでの制作活動やその哲学について話を聞いた。

2025.5.31

「すべての人のための美術館」。台湾・新北市美術館が目指す未来とは

4月、台湾最大の直轄市・新北市に「新北市美術館」が開館した。多様な歴史と文化が交差するこの地に誕生した美術館は、「すべての人に開かれた美術館」という理念のもと、地域の暮らしと結びついた文化活動を展開する。開館準備を率いてきた頼香怜(ライ・シャンリン)館長に、そのビジョンと実践を聞いた。

2025.5.26
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占星術研究家・鏡リュウジが見たヒルマ・アフ・クリント。作家をかたちづくったスピリチュアリズムの源泉とは

スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリント(1862〜1944)によるアジア初の大回顧展「ヒルマ・アフ・クリント展」(〜6月15日)が、東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催されている。その作品と思想について、占星術研究家の鏡リュウジと本展企画担当の三輪健仁(東京国立近代美術館美術課長)に対談で迫った。

2025.5.24
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インタビュー:ジャネット・カーディフ。アートでつながる世界

「音」を核とし、映像やオブジェ、機械装置を用いた壮大なインスタレーションを発表してきたジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー。日本では金沢21世紀美術館での回顧展以来約7年ぶりとなる個展「Small Works」(ギャラリー小柳)に際し、来日したジャネット・カーディフにインタビューを行った。

2025.5.16
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エルヴィン・ヴルム インタビュー。「私たちは皆、ある時代における、ある社会の生産物でしかない」

エルヴィン・ヴルムの美術館における日本初個展「エルヴィン・ヴルム 人のかたち」が、青森の十和田市現代美術館で開催されている。本展に際して来日したヴルムに、彫刻を通じて表現したいこと、そしてアートに対する考えについて話を聞いた。

2025.4.29
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藤田嗣治をこれからも語るために必要なこと。林洋子インタビュー

20世紀前半、海外で成功と挫折を経験した二人の画家、藤田嗣治(1886〜1968)と国吉康雄(1889〜1953)。その二人展として兵庫県立美術館で特別展「藤田嗣治×国吉康雄:二人のパラレル・キャリア―百年目の再会」が開催されるにあたり、藤田の研究者でもある同館館長の林洋子が、これまでの研究と、新たな研究の礎としての本展について語った。

2025.4.27

サンプリングと再構築。松山智一が語る「いまを生きる美術」

ニューヨークを拠点とするアーティスト・松山智一の東京初となる大規模個展「松山智一展 FIRST LAST」が麻布台ヒルズ ギャラリーで開催中。異なる文化、ジャンル、歴史が交差するなかで、多文化主義の変容や宗教、商業とアートの境界を問い直す作品を制作し続ける松山に、近年の制作や新作シリーズ、コラボレーションの意図などについて話を聞いた。

2025.4.17
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不確実性の時代に世界の美術品市場はどこへ向かうのか? マーケット権威のクレア・マカンドリュー博士が解説

国際的なアートマーケットはいま、縮小と再編の渦中にある。アート・バーゼルとUBSによる2025年版「The Art Basel and UBS Global Art Market Report」の発表にあわせ、著者である文化経済学者クレア・マカンドリュー博士に、グローバル市場の変化や今後の展望について聞いた。

2025.4.13
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歴史を越えて響くキーファー作品──2人のキュレーターが語る、「いま」キーファー展を行う意義

2025年3月7日、アムステルダムでアンゼルム・キーファーの大規模展「Sag mir wo die Blumen sind」が開幕した。本展は、ファン・ゴッホ美術館とアムステルダム市立美術館による共同キュレーションのもと、キーファーの新作を含む幅広い作品を展示する。2019年に構想が始まったこの展覧会は、どのような経緯を経て実現したのか。そして、今日の社会・政治情勢のなかでどのような意味を持つのか。長年美術館に携わるキュレーターたちに、その背景と意義を聞いた。

2025.3.29