2025.9.1

メゾン マルジェラが「ライン2」をスタート。2人のアーティストによる表現を展開

メゾン マルジェラが、新たなプロジェクト「メゾン マルジェラ ライン2」をスタート。2人のアーティストによる表現を交差させる場となる。

メゾン マルジェラ ライン2
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 メゾン マルジェラが、新たなプロジェクト「メゾン マルジェラ ライン2」をスタートさせる。

 メゾン マルジェラは、1997年にマルタン・マルジェラによって導入された独自のナンバリングシステム「マルジェラ・ナンバー」を採用しており、メゾンのアイデンティティとなっている。この独自のコードシステムは、ロゴに代わるブランドのシグネチャーとして衣服のタグやグラフィックに使用。0から23までの数字で構成されており、それぞれがオートクチュール、レディ・トゥ・ウェア、アクセサリー、フレグランスなどのラインを示している。これまでの歴史において、このコードに含まれる番号やラインは追加・削除されながら変遷してきた。「メゾンマルジェラライン2」は、初めて「2」という数字が公式に使用されることになる。

メゾン マルジェラ ライン2

 本プロジェクトはメゾン マルジェラが受け継いできたファッションとアートの協働をより強固にするものとして位置づけられ、2人のアーティストが、互いのクリエイティブな表現を交差する場となる。2人のやり取りはインスタレーションやトーク、キャンペーンなど多様なかたちで具現化され、「2」という番号は2人のコラボレーションの場であることや、2人の感性をつなぎ合わせ新たな作品を生み出すことを示しているという。

「Elsewhere, Rhema, Open Torso」イメージ

 プロジェクトの第1弾はビジュアルアーティストのヒーミン・チョンと音響デザイナーのジョユルの、2人の対話によって生まれたインスタレーション「Elsewhere, Rhema, Open Torso」だ。

「Elsewhere, Rhema, Open Torso」イメージ

 本作は邸宅とその庭園を舞台に、映像と音を通じて、日常的な場所と自然との境界を曖昧にすることを志向する。建物のテラス全体を覆うようにチョンの彫刻作品が展開され、そのなかにジョユルの雨音や鳥のさえずり、風の音といった複層的な自然音による音響作品が組み込まれる。これは2人にとって初のコラボレーションであり、2025年秋冬「アヴァン・プルミエール」コレクションから着想を得た、没入型のインスタレーションとなる。本作は漢南の旗艦店で9月3日〜28日まで展示される。

「Elsewhere, Rhema, Open Torso」イメージ
「Elsewhere, Rhema, Open Torso」イメージ