セクション12「映画の中の風景ー動きのある風景」では、現代作家アンジュ・レッチアがモネにオマージュを捧げる映像作品が展示される。 1952年生まれのアンジュ・レッチアは、パリとコルシカ島を拠点に活動する映像作家兼美術作家であり、1986年にはヴェネツィア・ビエンナーレのフランス館においてフランス代表として出展経験をもつ。睡蓮の池が着想源となる《(D’) après Monet(モネに倣って)》は、モネ自身、彼の家、睡蓮、そして「水と反射の風景」が、自然の観察と幻想のあいだで、見る者の心に残る連なりを形づくる、没入型の映像作品。日本では初公開となる。 キュレーションは、オランジュリー美術館のセシル・ドゥブレ元館長(現、パリ国立ピカソ美術館館長)。