2026.9.11

今週末に見たい展覧会ベスト16。杉本博司から迎賓館赤坂離宮の藤田嗣治、川口市立美術館のグランドオープンまで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

迎賓館赤坂離宮「花鳥の間」における特別展示の様子 撮影:編集部
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もうすぐ閉幕

「杉本博司 絶滅写真」展(東京国立近代美術館

 東京・竹橋の東京国立近代美術館で、杉本博司(1948〜)の大規模回顧展「杉本博司 絶滅写真」が9月13日まで開催されている。会場レポートはこちら

「海景」シリーズの展示風景 ©︎Hiroshi Sugimoto / Courtesy pf Gallery Koyanagi

 これまで多数の美術館個展を国内外で行ってきた杉本。本展は、写真作品のみで構成される国内の美術館個展としては、森美術館「杉本博司:時間の終わり」(2005)以来、21年ぶりとなる。

 デジタル化によって銀塩写真が急速に姿を消しつつあるいま、杉本はなぜタイトルに「絶滅」という言葉を掲げたのか。そこにはデジタル技術の普及によって急速に失われつつある銀塩写真というメディアの終焉と、作家自身の人生の終焉という2つの意味が込められているという。いっぽうで、本展はメディアによる表現の可能性を拡張してきた作品を見通すことで、何が本当に絶滅しようとしているのか、という問いを投げかけている。

会期:2026年6月16日〜9月13日
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00〜17:00(金土〜20:00) ※入館は閉館30分前まで
料金:一般 2300円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円 / 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名 無料

「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」(東京都庭園美術館

 東京・白金台にある東京都庭園美術館で開催中の「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」が9月13日に閉幕する。国立工芸館での会場レポートはこちら

国立工芸館での展示風景より、ルーシー・リー《ブロンズ釉花器》(1980) 撮影:編集部

 本展は、20世紀を代表するイギリスの陶芸家ルーシー・リー(1902〜1995)の国内では約10年ぶりとなる回顧展だ。会場には、国立工芸館に寄託された井内コレクションをはじめとする国内の収蔵作品が一堂に会している。また、リーがウィーンで出会ったヨーゼフ・ホフマンや、イギリスで知り合ったバーナード・リーチ、ハンス・コパー、濱田庄司など、交流のあった作家たちの作品も紹介。日本を中心とした東洋のやきものとの関係性も見直す機会となっている。

会期:2026年7月4日〜9月13日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5–21–9
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで 
料金:一般 1400円 / 大学生 1120円 / 高校生・65歳以上 700円 / 中学生以下無料 ※日時指定予約制

藤田嗣治生誕140周年特別参観「国宝迎賓館で出会う、フランスのやわらかな風景」(迎賓館赤坂離宮)

 画家・藤田嗣治(1886〜1968)の生誕140周年を記念した特別参観「国宝迎賓館で出会う、フランスのやわらかな風景」が、東京・元赤坂の迎賓館赤坂離宮で開催されている。会期は9月15日まで。会場レポートはこちら

迎賓館赤坂離宮「花鳥の間」における特別展示の様子 撮影:編集部

 迎賓館赤坂離宮は1909年に東宮御所として建設され、74年からは国の迎賓施設として活用されてきた。日本で唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築として知られ、2009年には本館をはじめとする建造物群が国宝に指定。16年からは接遇に支障のない範囲で、通年での一般公開が実施されている。

 今回の特別参観では、同館が所蔵する藤田の油彩画6点を見ることができる。4点が東・西玄関に展示されているほか、通常は非公開となっている2点についても、晩餐会に使用される「花鳥の間」にて特別展示されている。

会期:2026年8月13日〜9月15日
会場:迎賓館赤坂離宮
住所:東京都港区元赤坂2-1-1
電話番号:03-3479-1430
料金:[本館・庭園]一般 2000円 / 大学生 1500円 / 中高生 700円 / 小学生以下無料
[本館・和風別館・庭園]一般 2500円 / 大学生 2000円 / 中高生 900円 / 小学生以下は参観不可

「波板と珊瑚礁 ー 建築を遠くに投げる八の実践」(WHAT MUSEUM

 東京・天王洲アイルのWHAT MUSEUMで、グループ展「波板と珊瑚礁 - 建築を遠くに投げる八の実践」が開催中。会期は9月13日まで。会場レポートはこちら

GROUP「都市と眠り」(2026) 映像:稲田禎洋 撮影:編集部

 本展では、模型をたんなる完成予想の縮尺物としてではなく、概念や思考の断片を担うメディウムとしてとらえ、その拡張的な側面に焦点を当てる。模型を通じて長い時間軸のなかで環境や社会との関係を構想することで、建築的思考の射程をあらためて問い直すものとなっている。

 出展作家は、ALTEMY、Office Yuasa、ガラージュ、GROUP、DOMINO ARCHITECTS、畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオ、平野利樹、RUI Architects。

会期:2026年4月21日〜9月13日
会場:WHAT MUSEUM
住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号
開館時間:11:00~18:00 ※入館は閉館1時間前まで
料金:一般 1500円 / 大学生専門学生 800円 / 中高生 無料 / 小学生 無料

リナ・バネルジー個展「“You made me leave home…」(エスパス ルイ・ヴィトン東京

 東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で、南アジア系ディアスポラのアーティスト、リナ・バネルジーの個展「“You made me leave home...」が開催されている。会期は9月13日まで。会場レポートはこちら

エスパス ルイ・ヴィトン東京での展示風景(2026) Photo by Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

 本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラム10周年と、エスパス ルイ・ヴィトン設立20周年を記念するもの。会場では、作家自身がセレクトした19点のインスタレーション、彫刻、絵画が、開放的なギャラリーを満たす。すべての作品は、移動あるいは移住というテーマを宿しており、2つの巨大なインスタレーションが展示の核をなしている。それらを中心に、立体と絵画の作品群が「星座を描くように」(バネルジー)に配置された。

会期:2026年3月19日〜9月13日
会場:エスパス ルイ·ヴィトン東京
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ·ヴィトン表参道ビル 7F
電話番号:0120-00-1854
開館時間:12:00〜20:00
料金:無料

津野青嵐個展「Spilling Body」(EUKARYOTE

 東京・外苑前のEUKARYOTEで、津野青嵐による個展「Spilling Body」が9月13日まで開催されている。

 津野は1990年長野県生まれ。日本赤十字看護大学を卒業後、精神科病院や「浦河べてるの家」での勤務を経て、東京科学大学大学院修士課程を修了。ファッションデザイン、研究、文筆を横断しながら、思い通りにならない身体との関係をテーマに制作を続ける。2026年には金沢21世紀美術館で個展を開催し、メトロポリタン美術館の特別展にも参加した。

 本展では、津野の活動を象徴するこれまでのドレス作品をはじめ、映像、ドローイング、コラージュ、蜜蝋を用いた版画作品などを展示。精神科での看護や介護の経験、自らの身体との向き合い方を背景に、身体と衣服、物質との関係を探る実践に注目する。

会期:2026年8月21日〜9月13日
会場:EUKARYOTE
住所:東京都渋谷区神宮前3-41-3 
開館時間:12:00〜19:00
料金:無料

碓井ゆい「our bodies of cotton -わたしたちの綿の体-」(XYZ collective

 東京・巣鴨にあるXYZ collectiveで開催中の碓井ゆいによる個展「our bodies of cotton -わたしたちの綿の体-」が、9月13日に閉幕する。

 碓井は1980年東京都生まれ。2004年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業し、06年に京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了した。身近な素材や手芸の技法を用い、社会制度や歴史、ジェンダー、労働などをテーマに、リサーチをもとにした平面、立体、インスタレーション作品を制作している。

会期:2026年8月8日〜9月13日
会場:XYZ collective
住所:東京都豊島区巣鴨2-13-4 B02
開館時間:木〜土 13:00〜18:00(日は~17:00) 
料金:無料

今週開幕

「Tokyo Gendai 2026」(パシフィコ横浜)

 パシフィコ横浜で、現代アートに特化した国際アートフェア「Tokyo Gendai 2026」が開幕した。会期は9月13日まで。

 2023年の初開催以来、日本と海外のアートシーンを結ぶハブとして存在感を徐々に高めてきたTokyo Gendai。今回は日本、欧米、アジア、オセアニア、南米からギャラリーとアーティストが集結。63のギャラリーを「Galleries」「Hana ‘Flower’」「Eda ‘Branch’」「Miki ‘Trunk’」「Tane ‘Seed’」の5セクターに分け、国際的に著名なアーティストの代表作から、最前線で活躍する若手アーティストまで幅広い現代美術を紹介する。

会期:2026年9月11日〜13日
会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜) 展示ホールC/D
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
料金:一般 5000円 / ヴェルニサージュ 30000円 / 大学生 1500円 / 中高生 1000円 / 小学生以下無料

「TENNOZ ART WEEK 2026」(天王洲エリア)

 東京・天王洲で、回遊型アートイベント「TENNOZ ART WEEK 2026」が9月13日まで開催中。国際アートフェア「Tokyo Gendai」にあわせ、ギャラリーやミュージアム、美術品の保管や国際流通を支える施設など、アートの機能が集積する寺田倉庫周辺エリアを舞台として実施される。

「TENNOZ ART WEEK 2026」の展示風景 撮影:編集部

 4回目を迎える本年は、リノベーションした倉庫2棟からなる「TERRADA ART COMPLEX」を会場に、国内外のギャラリーが紹介する多様な作品を一度に鑑賞できるアートフェアとなる。あわせて、アーティストの制作拠点を公開するオープンスタジオ、現代美術家・椿昇をゲストキュレーターに迎えた特別合同キュレーション展、東洋の伝統画材を用いたワークショップなどを実施。作品展示に加え、制作の現場や技法に触れるプログラムを通じて、日本の現代アートの「いま」を多角的に紹介している。

会期:2026年9月10日~13日
会場:TERRADA ART COMPLEX、WHAT MUSEUM、WHAT CAFE、PIGMENT TOKYOほか

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」(国立新美術館

 東京・六本木の国立新美術館で、「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が開幕した。会期は12月13日まで。会場レポートはこちら

レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》(1490〜97頃)板(クルミ)に油彩 63.5×44.5cm パリ、ルーヴル美術館 撮影:編集部

 本展は、15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス美術を、ルーヴル美術館のコレクションから紹介するもの。最大の注目作となるのが、日本初公開となるレオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》(1490〜97頃)だ。

 レオナルドの真筆とされる絵画作品は現存するものが15点ほどしかなく、ルーヴル美術館が所蔵するレオナルド作品の来日は、1974年の《モナ・リザ》以来52年ぶりとなる。本展では、同作に加えて、絵画、彫刻、版画、素描、工芸など、ルーヴル美術館が所蔵する56点を通して、ルネサンスという時代そのものを多角的にとらえることを試みる。

会期:2026年9月9日~12月13日
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金土~20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:火(ただし9月22日・11月3日・12月8日は開館)、11月4日
料金:一般 2400円 / 大学生 1400円 / 高校生 1000円

アン・ヴェロニカ・ヤンセン「東京、銀座5丁目4-1」(銀座メゾンエルメス ル・フォーラム

 東京・銀座の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで、アン・ヴェロニカ・ヤンセンの日本初となる個展「東京、銀座5丁目4-1」が開幕した。会期は2027年1月11日まで。

アン・ヴェロニカ・ヤンセン《Untitled (blue glitter), open sculpture #1》(2015–26)マイクロ・グリッター サイズ可変 Photo: Julie Joubert  Courtesy of Mennour

 ヤンセンは1956年イギリス生まれ。1970年代後半から合板やガラスといった簡素な素材を用いた制作を始め、90年代以降は光、音、人工煙霧などを取り入れた実験的な作品を発表してきた。その表現領域は彫刻やインスタレーションにとどまらず、写真、ビデオ、コンテンポラリー・ダンスの舞台美術まで多岐にわたる。

 展覧会タイトルの「東京、銀座5丁目4-1」は、会場である銀座メゾンエルメス ル・フォーラムの所在地に由来する。このタイトル自体が、特定の「場所」に対するヤンセンの物理的・身体的、かつ概念的な観察眼を象徴している。

 本展では、90年代から現在に至る表現の系譜から厳選された10余点の作品で空間を構成。光や空気、時間といった目に見えない要素を自在に扱い、展示空間そのものを感覚的な緩衝地帯へと変容させる予定だ。

会期:2026年9月11日〜2027年1月11日
会場:銀座メゾンエルメス ル・フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1
開館時間:11:00〜19:00 ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:水(ただし9月23日は開館)、年末年始 ※店舗の休館日に準じる
料金:無料

「下呂 Art Discovery 2026」(岐阜県下呂市内各所)

 岐阜県下呂市で、新たな芸術祭「下呂 Art Discovery 2026」が開幕した。会期は11月8日まで。総合ディレクターを務めるのは北川フラム。

 同芸術祭の舞台となるのは、飛騨川沿いの温泉街の街並みや合掌村がある「下呂エリア」、自然豊かな南飛騨健康増進センターと萩原商店街を舞台とした「萩原エリア」、築70年の旧湯屋小学校が舞台となる御嶽山の麓の「小坂エリア」といった3つのエリアだ。北川は岐阜という土地を、日本の歴史上重要な戦いの場であった歴史的背景や、日本列島における中心部といった地理的背景をもとに、「日本最深部」と呼称。 14の国と地域から59組のアーティストが作品を展開している。

会期:2026年9月11日〜11月8日
会場:岐阜県下呂市内 各所
電話番号:0576-24-2222 
閉場日:火(ただし、祝日を除く)
料金:一般 2500円 / 高校生以下無料

「丸木スマ展 73歳からのアーティスト」(滋賀県立美術館

 滋賀県大津市の滋賀県立美術館で、「丸木スマ展 73歳からのアーティスト」展が開幕した。会期は11月23日まで。

丸木スマ《柿もぎ》(1949) 原爆の図丸木美術館

 丸木スマは1875年広島県生まれ。農作業や船宿業に従事し、長年家族の暮らしを支えたのち、70歳のときに爆心地から約2.5キロの自宅で被爆。その翌年には夫と死別するという過酷な体験をする。終戦から3年が経った1948年、長男の丸木位里とその妻・丸木俊の勧めにより、73歳で初めて絵を描き始めた。身近な自然や生き物を独自の色彩と構図で描き、50年以降には女流画家協会展や再興日本美術院展などで入選を重ね、70代にして異例の画壇デビューを飾る。81歳で没するまでの9年ほどの間に700点以上もの作品を残した。

 本展では、スマの初期から晩年までの作品や関係資料など約130点を展示している。また、スマに絵を描くきっかけを与えた息子の位里や俊をはじめ、安田靫彦や金島桂華といった日本画家、柳宗悦や式場隆三郎ら民藝運動の文化人たちがスマに送った視線や評価の背景を、家族の歩みを伝える写真や当時の貴重な資料とともに紐解く。さらに、自由で明るい作風の背景にある凄惨な戦争体験にも焦点を当て、過酷な体験を経てなお創作活動を続けた意味についても問い直す。  

会期:2026年9月11日〜11月23日(会期中一部展示替えあり)
会場:滋賀県立美術館
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
電話番号:077-543-2111 
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、9月21日~23日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日
料金:一般 1200円 / 高大生 800円 / 小中生 600円 / 未就学児・身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその介助者は無料

「NEW PLATFORM – Alternative JAPAN –」(Art Center NEW

 横浜市の新高島駅直結のアートスペース・Art Center NEWで、日本国内の13都道府県から23のオルタナティブスペースを招聘したアートフェア「NEW PLATFORM – Alternative JAPAN –」が9月13日まで開催されている。

 昨年度に開催されたアジア圏のスペースを集めた「NEW PLATFORM – Alternative ASIA –」に続き、今年度は日本国内の多様な地域の実践に焦点を当てる。北海道から沖縄まで全国各地のスペースが参加することで、地域ごとの視点から日本のアートシーンを捉え直すとともに、スペース同士の新たな交流やネットワークの創出を目指す。また、非営利を基盤とするオルタナティブスペースがあえてアートフェアという「販売」の場に集うことで、持続可能な運営に向けたアイデアや工夫を共有する試みともなる。

会期:2026年9月11日〜13日
会場:Art Center NEW
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい 5-1 新高島駅地下1階 
開館時間:12:00〜20:00
料金:一般 1500円 / 学生 1100円 / 高校生以下無料

開館記念特別展「蜷川実花展 はじまりの光」(川口市立美術館)

 埼玉県川口市に新たに開館する川口市立美術館。その開館記念特別展として、「蜷川実花展 はじまりの光」が9月12日から開催される。

蜷川実花《Self-image》(2013) ©mika ninagawa / bookshop M Co.,Ltd. / Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 写真家、映画監督、現代美術家として幅広く活動してきた蜷川実花。近年はクリエイティブチーム「EiM(エイム)」とともに、大規模なインスタレーション作品を国内外で発表している。本展ではそうした近年の活動とは異なり、蜷川の創作の出発点である「写真」を軸に、映像や家族の記憶を織り交ぜながら、その表現の核心を掘り下げるものとなる。 

 なお、川口市立美術館は、JR川口駅西口から徒歩約2分、川口総合文化センター・リリアに隣接して開館する新たな文化拠点。「継承」「共生」「育成」を理念に掲げ、展示室のほか、ライブラリーやミュージアムショップ、レストランを備えた「公園のような美術館」を目指すという。

会期:2026年9月12日〜11月29日
会場:川口市立美術館
住所:埼玉県川口市川口3-1-2
開館時間:10:00〜18:00 ※夜間開館を実施予定
休館日:月(9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日
料金:一般 2000円 / 大学生 1500円 / 高校生 1000円 /中学生以下無料

新・今日の作家展2026「土星の環の観測点」(横浜市民ギャラリー)

 横浜市民ギャラリーで、新・今日の作家展2026「土星の環の観測点」が開催される。会期は9月12日〜10月5日。

 横浜市民ギャラリーでは、日本の現代美術展の先駆けである「今日の作家展」の理念を引き継ぎ、同時代の表現を紹介する「新・今日の作家展」を2016年から開催してきた。今年は「土星の環の観測点」をテーマに、サリーナ・サッタポン、辻梨絵子、横手太紀の3名の若手作家を招聘する。

 会場では、サッタポンによる特殊フィルターを用いた映像インスタレーションや、横手による塵や瓦礫などの背後にある物語を掘り起こす彫刻や映像、辻による対話を通じて相互理解の難しさに向き合い、自作のぬいぐるみが登場する映像作品などを紹介する。

会期:2026年9月12日〜10月5日
会場:横浜市民ギャラリー
住所:神奈川県横浜市西区宮崎町26-1
電話番号:045-315-2828 
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:9月28日 
料金:無料