INTERVIEW / PROMOTION

作曲家・武満徹とは何者だったのか? 水野蒼生×畠中実が語る、ジャンルを飛び越え創作に向き合った表現者の多面性

現代音楽の領域で国際的な評価を確立しながら、映画音楽や合唱曲、ポピュラーソングまで多様な作品を残した作曲家・武満徹。その没後30年の節目に、東京・渋谷のNHKホールで、NHK音楽祭関連企画「ASOBIBA TAKEMITSU〜まだ知らない、武満徹。〜」が開催される。「武満の音楽で、遊ぶ。」というコンセプトのもと、ジャンルを超えた表現者たちが新たな武満像を描き出す本公演。開催に先立ち、公演の音楽監督を務める水野蒼生(クラシカルDJ・作曲家・指揮者)と、畠中実(キュレーター・批評家)による対談が実現。武満徹の多面的な魅力と本公演の試みに迫る。

2026.9.30

朱志康インタビュー:六甲山の風と出会う神聖な空間──《対話》に込めた精神世界とは

神戸・六甲山上の様々なエリアを舞台に開催される芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート 2026 beyond」(8月29日〜11月29日)。山歩きをしながら作品を楽しみ、同時に六甲山の豊かな自然環境にも浸れるイベントとして、多くの人に愛されている。16回目となる今年、台湾からひとりの作家が初出展を果たした。建築、アート、デザインなど幅広い分野で活躍する朱志康(しゅ・しこう)だ。朱は兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)の芝生の庭に、《対話》という立方体の作品を展示している。金属製のフレームを無数の紙垂(しで、*1)で覆った神秘的な作品だ。その制作意図や作品に込めた思い、そして自身について作家に話を聞いた。

2026.9.24

一針に記憶を、細部に美意識を。アーティスト・菅野湧己が出会うDS「N°4」の手仕事

お菓子のパッケージや着古された衣服など、日常にあるものを糸でかたちづくる菅野湧己。その作品がとどめようとするのは、ものの姿だけではなく、誰かと過ごした時間や忘れかけていた記憶の気配だ。フランスの職人技術「サヴォア・フェール」をものづくりの礎に据えるDSオートモビルの「N°4」を前に、糸と向き合うアーティストが、細部の仕立てと、ものに積み重なる時間について語った。

2026.9.24

「刀剣乱舞ONLINE」から文化財レスキューへ。12万人の支援が動かす、文化財防災の新たなかたち

ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を起点に、刀剣文化の研究・保全を支援する一般社団法人 刀剣文化研究保全機構(以下、刀研機構)。その活動がいま、調査研究への助成だけにとどまらず、災害時に文化財を守る「文化財防災」へと広がっている。刀研機構は令和8年熊本地震を受け、独立行政法人 国立文化財機構 文化財防災センターが設けた「文化財防災救援基金」へ1000万円を寄付。さらに文化財防災センターとともに、刀剣の発見・登録から災害時のレスキューまでを網羅したマニュアルの制作を進める。ゲームユーザーの支援は、文化財を守る現場で何を可能にするのか。

2026.9.18

リチャード・タトルが語る「ほぼ、空」展。空間、時間、鑑賞者への開かれた可能性

東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている「ほぼ、空:青木淳+リチャード・タトル」(7月18日〜9月23日)。アーティストのリチャード・タトルと建築家の青木淳との対話から立ち上がった本展について、企画者でキュレーターの能勢陽子がタトルに話を聞いた。

2026.9.18

学芸員・大内曜インタビュー:いくつもの「場所」と「時間」を共鳴させ、東京都美術館の100年を語り直す

東京・上野の東京都美術館で、開館100周年記念企画の一環として、「この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」展が開催されている。日本初の公立美術館として誕生し、日本の近現代美術の展開とともに歩んできた同館が、その歴史を振り返るとともに、そこから遠く離れた場所で私的に展開されてきた美術活動も丹念にたどる本展。ここでは、美術のもつ根源的な価値と美術館の今後の在り方までを問う試みがなされている。企画を担当した東京都美術館学芸員の大内曜に、展示に込めた思いを聞いた。

2026.8.19

前田萌子、テ・ホが語る。自己の内面に深く向き合った先にある表現のかたち

日本人アーティストの前田萌子と、韓国人アーティストのテ・ホ(Tae Hue)の2人展「Rooted in the Cosmos」が、東京・原宿のCreative Space Akademeia 21 Harajukuで開催されている。自然との対話を基本姿勢としながら生命の循環を表現する前田萌子と、俯瞰的な視点から静謐で奥深い画面をつくり上げるテ・ホ。異なるアプローチを取りながらも、目に見えない大きな存在とのつながりや地球への深いまなざしが共通するアーティストそれぞれに、創作へ向かう姿勢やその原点、この先に目指す境地について聞いた。

2026.7.24

一枚の布は、どこまで未来を変えられるのか。132 5. ISSEY MIYAKEが追い続ける「折り」の思想

折りたたむことで平面になり、広げると立体となる独創的な衣服で人々を魅了するブランド「132 5. ISSEY MIYAKE」。同ブランドは、アルゴリズムを用いた折り構造と、再生素材を使用してものづくりを行っている。最新の研究ではブランドの原点に立ち返るとともに、さらなる飛躍と機能性の強化を図った。そのクリエイションはどのように生まれ、発展を続けていくのか。「132 5. ISSEY MIYAKE」の中核を担うデザインチームに、ブランドのフィロソフィーと最新のものづくりについて話を聞いた。

2026.7.17

名古屋・栄の新ランドマーク「HAERA」に現れた奇妙な空間。西野達が仕かけたユーモアと親近感に満ちた非日常の体験とは

2026年6月11日、名古屋の栄エリアに、新たな商業施設「HAERA(ハエラ)」がグランドオープンした。「PUBLIC MUSEUM」をコンセプトに、訪れる人々が新鮮な視点や価値観と出会える場の創出を目指す同施設。そのエントランスを、世界各地の公共空間で数々の大胆なプロジェクトを展開してきた、アーティスト・西野達が手がけている。2ヶ所の入り口に現れたのは、アンティーク家具が重力に反するように回転しながら積み上げられた巨大なシャンデリア2灯と、遊び心溢れる内装だ。多くの人が行き交う場所に西野が仕かけた、この空間の狙いとは? オープン前の現地を訪れ、作家に話を聞いた。

2026.7.17

「ひかりの世界」を描き続ける。GOMAが語った音楽と絵画が導く「2度目の人生」

2009年の交通事故をきっかけに高次脳機能障害を発症し、それまで描いたことのなかった点描画を描き始めたGOMA。彼が描き続けているのは、意識を失うたびに目にするという「ひかりの世界」だ。7月3日から東京・北青山のゴールドウイン本社で開催中の個展「ひかりの世界 ―変わる世界、変わらないひかり―」にて、創作の原点や音楽との関係、そして作品に込めている思いについて話を聞いた。

2026.7.10

リナ・バネルジーの表現に隠された多層性。寺尾紗穂&野村由芽が見つめた対話と抵抗のグラデーション

エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中のリナ・バネルジー「“You made me leave home...」展(〜9月13日)の会場で、「美術手帖プレミアム」会員限定スペシャルトークイベントが開催された。音楽家・文筆家として、世界中の多様な境遇で生きる人々やその裏側にある歴史に眼差しを向けてきた寺尾紗穂と、編集者の野村由芽が、本展を巡って対談。複雑な文化が交じり合う世界で、私たちはどう生きるべきか。二人の対話から探る。

音楽家/文筆家の寺尾紗穂が感じた、リナ・バネルジー「"You made me leave home...」展(エスパス ルイ・ヴィトン東京)に宿る「移動」の記憶

表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中のリナ・バネルジー「"You made me leave home...」展について、音楽家・文筆家の寺尾紗穂が語る。モダニズムの二元論や植民地主義への批判を交えながら、作品に宿る「移動」の記憶について紐解いてゆく。

MISATO ANDOが巡る、コシノヒロコのなかに広がる「ジャングル」の正体

東京都現代美術館でコシノヒロコの創作の全貌を紹介する大規模個展「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ―新説/真説 コシノヒロコ―」が開催されている。そんな本展を、BiSHとしての音楽活動を経て、ドローイング、絵画、版画、立体など幅広い表現方法で制作を行うアーティスト・MISATO ANDOが訪れた。

名和晃平が語るジェフ・クーンズ。日本初の個展から読み解く「表層」と彫刻の拡張

ジェフ・クーンズの日本初となる個展、ジェフ・クーンズ「PAINTINGS AND BANALITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」が開催されているエスパス ルイ・ヴィトン大阪で、「美術手帖プレミアム」会員限定スペシャルトークイベントが開催。彫刻家の名和晃平をゲストに迎えたギャラリートークが行われた。

2026.6.30

「企画書」は最良のコミュニケーションツール。BUGが取り組むアートワーカーのためのプログラム「CRAWL」とは何か

アートワーカーのキャリア支援の一環として、アートセンターBUGが2024年より取り組んでいるプログラム「CRAWL(クロール)」。企画書のブラッシュアップから企画の実践までを視野に入れた本プログラムの狙いとは。2025年度のプログラムに参加し、同スペースでの展覧会「キベラ“スラム”から見つめる世界 語られてきた私から、語る私へ。」の実施へと結びつけた坂田ミギーと、BUGのキュレーター・檜山真有に話を聞いた。

2026.5.12

ジョルジュ・ルオーのアトリエの「秘密」。画材や未完作品から独自の技法とその精神性に迫る

フランス語で「芸術家の仕事場」を意味するアトリエは、アーティストの第一級の史料だ。立地や採光といった制作環境、実際に使った材料・道具、つくりかけの作品や下絵は、制作の意図やプロセスを理解するためのこのうえない手がかりとなる。現在、パナソニック汐留美術館で開催中の「ジョルジュ・ルオー アトリエの記憶」展(4月11日〜6月21日)では、20世紀フランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー(1871~1958)がパリに構えた最後のアトリエを再現。初期から晩年までの名品とともに、創作の実相に迫る貴重な機会となっている。本展から見えてくるルオー独自の技法と精神性について、同館学芸員の古賀暁子と、修復士の森直義(CRIQUEアートコンサヴェーション代表)に話を聞いた。

2026.5.11

スパイラルが「SICF」を通じて育む、アーティストと社会をつなぐ仕組み

SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)は、「生活とアートの融合」をコンセプトに多彩なアート・コンテンツを展開してきたスパイラルが、若手アーティストの発掘・登用を目的に設立した公募制のアートフェスティバルだ。SICFへの参加を機に活動の幅を広げた、京森康平、みょうじなまえ、harunasugieと、スパイラルのキュレーター・加藤育子に、SICFの意義やスパイラルとクリエイターとの継続的な関係について話を聞いた。

世界に開かれた彫刻の舞台。受賞作家と審査員が語る「国際彫刻ビエンナーレ台湾 麗宝大賞」の魅力

2011年に創設された彫刻の国際コンペティション「国際彫刻ビエンナーレ台湾 麗宝(リーパオ)大賞」。その第8回のエントリーが5月7日に開始される。本コンペティションは台湾を代表する企業グループである麗宝グループの文化財団が主催し、国際的な文化交流と建築空間における彫刻の可能性を広げることを目的としてきた。審査員を務める彫刻家・伊藤隆道(東京藝術大学名誉教授)、第7回の金賞受賞者・本郷芳哉、銅賞受賞者・四方謙一に、同賞の魅力と彫刻表現の現在について話を聞いた。

2026.4.21

ダイ・イン インタビュー:身体から宇宙へ。日本初個展に見る「生成」の思考

ホワイトストーンギャラリーの銀座新館にて、中国出身のアーティスト、ダイ・インの日本初個展「Lines of Infinity」が4月4日まで開催された。身体、エネルギー、そして宇宙的構造の関係性を主題としてきたダイは、本展で「Goddess」「M-Theory」「Flower of Life」の3シリーズを通じて、生成のプロセスそのものを可視化する試みを提示する。個展のために来日した作家に、制作における身体性や素材、さらには「地母マトリクス」という独自の概念について話を聞いた。

2026.4.16