2026.9.20

渋谷からアルルへ。現代アートとインディーゲームが融合する「ars●bit」の新たな国際企画展シリーズが日仏共同で始動

ゲーム/遊びを軸にあらゆるアートやエンターテインメントを越境していくことを掲げ、これまでにない分野横断型アーティスト・クリエイターの発掘・育成・グローバルチャレンジなどを支援する複合プロジェクト「ars●bit(アーソビット)」。今秋、その新たな取り組みとして、東京・渋谷とフランス・アルルをつなぐ2つの展覧会が開催される。

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 ゲーム/遊びを軸にあらゆるアートやエンターテインメントを越境していくことを掲げ、これまでにない分野横断型アーティスト・クリエイターの発掘・育成・グローバルチャレンジなどを支援する複合プロジェクト「ars●bit(アーソビット)」。今秋、その新たな取り組みとして、東京・渋谷とフランス・アルルをつなぐ2つの展覧会が開催される。

ビデオゲームの風景を撮影する写真家の個展

 東京・渋谷の404 Not Foundでは、スイスを拠点に活動する写真家パスカル・グレコ(Pascal Greco)の写真・映像展「PHOTOGRAPHING THE VIRTUAL IN THE AGE OF ANIMA LUDENS」(9月25日〜10月4日)が開催される。

 グレコは、建築や都市、風景を見つめてきた写真家としての視点を仮想空間へ持ち込み、インゲーム・フォトグラフィーを通じて、イメージの現実性と記憶のありかを問い続けている。

©Pascal Greco
©Pascal Greco

 本展では、グレコがビデオゲームの風景を撮影した写真シリーズ「Photography, Video Game, Landscape」に連なる写真・映像作品を紹介する。先端テクノロジーとアート&カルチャーをテーマとするフランス・アルルの芸術祭「Festival Octobre Numérique」へ昨年参加したことを契機とする日仏交流企画であり、今秋アルルで開催される「アニマ・ルーデンス(Anima Ludens)」展に先立つ日本国内での壮行会的な位置づけとなっている。

 なお、会期初日と終盤には、ゲーム、映像、写真、現代アートの実践者を迎えたトークイベントも実施される予定だ。

「遊び」の視点から芸術や生命を再定義する

 いっぽうアルルでは、「アニマ・ルーデンス」展が「Festival Octobre Numérique」(10月10日〜11月8日)のメインプログラムとして開催される。

 本展は、「『遊ぶ人』から『遊ぶ生命』へ──日本の現代アートとインディーゲームを出発点に、生命・テクノロジー・環境の関係を再編する」という新たなコンセプトのもと誕生。これまで404 Not Foundにて、現代アートとインディーゲームを「遊び」によって結び直す作品群と協働してきたars●bitの集大成となる国際展だ。アートとゲームに通底する「遊び」の視点から芸術や生命を再定義することで、ポストヒューマン時代の新たな創造原理を探る試みとなっている。

©futurala / Yasuki Watanabe

 会場では、無限に反復するリミナルスペースで「異変」を見つけるゲームであり、映画化も果たしたKOTAKE CREATEの『8番出口』、アジアにおいてテック・フェミニズムアートを先導するアーティスト草野絵美の《Ornament Survival》、さらにヤノベケンジの「SHIP’S CAT」シリーズによるゲームとアートの融合プロジェクトなど、身体と想像力、テクノロジーと生態系を交錯させるクリエイター/アーティストが集結する。

KOTAKE CREATE The Exit 8 (© KOTAKE CREATE Licensed to and published by Active Gaming Media Inc.)

 出展作家および出展グループは、宇佐美奈緒、大小島真木、カミエナ・塩見亮介・金子尊、草野絵美、KOTAKE CREATE、contact Gonzo、塩見亮介、たかくらかずき、竹内義博、戸村陽・薄羽涼彌・HSP・ma 間マ摩(Shin)、はなぶし × hako生活、BAN8KU、futurala、YANOKEN PROJECT、ヤノベケンジ。

Emi Kusano Ornament Survival - Nursing the Machine
Kenji Yanobe The Spaceship of SHIP’S CAT