2025.11.14

ars●bitによるプロジェクト「CÔGEIMU」が始動。ゲームと彫刻を組み合わせた新たな体験を創出

「ars●bit」の新たなゲームアートプロジェクト「CÔGEIMU(コーゲイム)」が始動。11月15日には、東京・渋谷の404 Not Foundにてプロトタイプ展示会が実施される。

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 ゲーム/遊びを軸にあらゆるアートやエンターテインメントを越境していくことを掲げ、これまでにない分野横断型アーティスト・クリエイターの発掘・育成・グローバルチャレンジなどを支援する複合プロジェクト「ars●bit(アーソビット)」。その新たなゲームアートプロジェクトとして、「CÔGEIMU(コーゲイム)」が始動した。11月15日には、東京・渋谷の404 Not Foundにてプロトタイプ展示会も実施される。

 同プロジェクトは、彫刻作品とヴィデオゲームとのコラボレーションを通じて、アートピースとしてのゲーム表現の可能性を探求するものだ。会場では、ars●bitの育成対象者である鍛金家・塩見亮介、ゲームプロデューサー/ディレクター・カミエナ、プログラマー・金子尊の3名による協同制作として、ゲームと彫刻を組み合わせた新たな体験を提供するゲームアート作品を展示。アートとゲームの境界を溶かす新たな芸術形式への試みとして、人の内面に潜む感情・記憶・思考の構造をインタラクティブな体験手法で可視化するとともに、開発プロセスをオープンにすることで、この試みの意味を掘り下げ、作品のさらなる進化を目指すという。

開発中のアート筐体。塩見亮介が製作した彫刻作品の内部に、カミエナが開発したゲームが展開される
開発中のゲーム内シーンキャプチャ。彫刻の瞳のなかで展開される
開発中のゲーム内シーンキャプチャ
開発中のゲーム内シーンキャプチャ

 さらに、あわせて実施されるトークセッションでは、CÔGEIMUの開発プロセスで得られた気づきや課題を共有するほか、ゲームアートがアートピースとして現代美術のマーケットに参入し得るかという可能性について議論する。塩見、カミエナ、現代美術のキュレーター・高橋洋介に加え、本プロジェクトの指導者でありゲーム研究者でもある吉田寛も登壇予定となっている。