EXHIBITIONS

路上、お邪魔ですか?

2026.09.19 - 11.23

銭湯山車巡行部《銭湯山車》(2019)©Jun Tainaka

銭湯山車巡行部《銭湯山車》(2021)個人蔵 Photo: Katsu Okubo

 東京・渋谷の渋谷区立松濤美術館で「路上、お邪魔ですか?」展が開催される。会期は9月19日〜11月23日。出展アーティストは、路上観察学会(赤瀬川原平、藤森照信、林丈二、南伸坊、松田哲夫、杉浦日向子、一木努、荒俣宏、飯村昭彦)、鈴木康広、ギリヤーク尼ヶ崎、Chim↑Pom from Smappa!Group、山田脩二、迫川尚子、児玉房子、ダニエル・エヴェレット、銭湯山車巡行部、GROUP。

 本展は、かつて寺社の門前や宿場町に見られた公界と呼ばれる制度や権力の及ばない自由な空間の歴史を踏まえ、現代における「路上」をキーワードに、公共性がもつ課題を考える展覧会となる。所有や統治の枠組みが曖昧で制度へのレジスタンスや自由が見出されてきたいっぽうで、排除の論理や居心地の悪さ、不安定さも抱える路上のあり方を、作品や歴史的な出来事、言説を通して紹介する。

 また、赤瀬川原平や藤森照信らによって結成された「路上観察学会」の創設40周年を契機とし、都市と自然が意図せず生み出した状況を捉えた活動を提示。あわせて、2020年に渋谷で起きた路上生活者殺害事件で加害者が発した「彼女が邪魔だった」という言葉に着目し、公共性の意味を取り違えたときに起こりうる暴力や、他者の主観的ルールが衝突する空間としての路上にも目を向ける。現代美術から歴史的資料、公園の遊具、銭湯、大道芸までを取り上げ、「自由」と「邪魔」が共存する路上で展開されてきた批評的な文化実践を展観する。