2025.7.31

「FUJI TEXTILE WEEK 2025」が開催。「織り⽬に流れるもの」をテーマに参加アーティストの第1弾も発表

山梨県富⼠吉田市で、2年ぶり4回⽬となる布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)」が開催される。会期は11⽉22⽇〜12⽉14⽇。

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 ⼭梨県富⼠吉⽥市で、2年ぶり4回⽬となる布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)」が開催される。会期は11⽉22⽇〜12⽉14⽇。

 FUJI TEXTILE WEEKは、1000年以上続く織物の産地である⼭梨県富⼠吉⽥市を舞台としたアートイベント。⽷や布などに着想を得た芸術表現を通じて、テキスタイルの新たな可能性を模索する場として誕⽣し、織物産業と現代美術を融合させている。メインとなるアート展のほか、街歩きとともに楽しめるワークショップや多様なクリエイターとのコラボレーション企画も行われる。

FUJI TEXTILE MEETING 2025年1月 撮影=吉田周平

 今年のテーマは「織り⽬に流れるもの」。織物の下層で脈打っている⾳や⼿のリズム、記憶、⼟地の気配などを、織り⽬の下を走っている無数の⾒えない⼒としてとらえた。今回は、これらの可視化されないもの、下に潜むものに焦点を当て、織物という表層からその⽂化背景や歴史の深層を探る。

会場候補地の視察の様子

 今回も2023年に引き続き、アート展ディレクターを南條史生が、キュレーターを丹原健翔が務める。また、参加アーティストの第1弾として、相澤安嗣志、安野谷昌穂、上條陽斗、齋藤帆奈、柴田まお、長谷川彰宏、ピーシズ・オブ・ジェイド、増田拓史、松本千里が発表された。

富士吉田日の歴史や街並みを視察する様子

 ほかにも本芸術祭では「Yamanashi Textile Shop(仮)」を開設。本展でお届けした多彩な織物の魅⼒に直接触れ、持ち帰ることができるように、⼭梨県内でつくられたテキスタイル製品を厳選したセレクトショップをオープン。バッグに傘、タオルなど、⾼品質でデザイン性の⾼いアイテムを取り揃える。

 加えて、デザイナー・⼭縣良和が主宰する「coconogacco(ここのがっこう)」や、インディペンデント系書店などとのジャンルを超えたコラボレーション企画も計画されている。