EXHIBITIONS
東山魁夷館開館 35 周年記念展
東山魁夷 永遠の海 ― 私は、 いま、 波の音を聴いている
長野県立美術館で、東山魁夷館開館35周年記念展「東山魁夷 永遠の海 ― 私は、いま、波の音を聴いている」が開催される。
東山魁夷(1908〜99)は、横浜に生まれ、神戸で育つ。東京美術学校日本画科を入学し、結城素明に師事し「魁夷」と号した。留学先のドイツでは西洋美術史を学んだ。戦後は《残照》(1947)、《道》(1950)などの名作を発表。叙情的な日本の風景を描き「国民的画家」として親しまれ、皇居宮殿壁画や唐招提寺御影堂障壁画など、障壁画にも傑作を残した。1969年に文化勲章を受章し、文化功労者として顕彰されている。
本展は、東山の作品を多数収蔵する東山魁夷館の開館35周年を記念し開催される。とくに注目すべきは、皇居宮殿壁画《朝明けの潮》の原寸大の色分け大下図(1967)であり、1面あたり縦約4メートル、横約2.5メートルにおよぶ6面構成の大作である。本下図は寄贈以来ほとんど公開の機会がなかったが、2年をかけた整備により展示が実現した。全6面が揃って公開されるのは、1968年の皇居落成後、銀座松屋で行われた展覧会以来57年ぶりとなる。また本作は、東山が日本の美へと回帰する契機となった作品でもあり、《残照》、《道》といった代表作とあわせて、その画業の核心に迫る内容となっている。
東山魁夷(1908〜99)は、横浜に生まれ、神戸で育つ。東京美術学校日本画科を入学し、結城素明に師事し「魁夷」と号した。留学先のドイツでは西洋美術史を学んだ。戦後は《残照》(1947)、《道》(1950)などの名作を発表。叙情的な日本の風景を描き「国民的画家」として親しまれ、皇居宮殿壁画や唐招提寺御影堂障壁画など、障壁画にも傑作を残した。1969年に文化勲章を受章し、文化功労者として顕彰されている。
本展は、東山の作品を多数収蔵する東山魁夷館の開館35周年を記念し開催される。とくに注目すべきは、皇居宮殿壁画《朝明けの潮》の原寸大の色分け大下図(1967)であり、1面あたり縦約4メートル、横約2.5メートルにおよぶ6面構成の大作である。本下図は寄贈以来ほとんど公開の機会がなかったが、2年をかけた整備により展示が実現した。全6面が揃って公開されるのは、1968年の皇居落成後、銀座松屋で行われた展覧会以来57年ぶりとなる。また本作は、東山が日本の美へと回帰する契機となった作品でもあり、《残照》、《道》といった代表作とあわせて、その画業の核心に迫る内容となっている。