WORLD REPORT「グダニスク」:ポーランドの人々の心をとらえたある日本人銅版画家の「詩」的感性

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「グダニスク」では、今春開催された日本人版画家・大矢雅章の個展「大矢雅章:ミステリーズ・オブ・ネイチャー」展を取り上げる。親日国として知られ、木版画の人気も高いポーランドで開催された同展は、なぜ現地の人々を惹きつけたのか? インディペンデント・リサーチャーの光山清子が考察する。

文=光山清子

大矢雅章 A Priori Towane – Circle of Transmigration Series 06-X 2006 エッチング、アクアチント 60×89.8cm 撮影=若林亮二