YOSHIROTTENによる初の常設展示。「大谷グランド・センター」が今秋開業へ
栃木県宇都宮市大谷町に新たな施設「大谷グランド・センター」が今秋誕生。YOSHIROTTENが初の常設インスタレーション作品を発表する。

アーティストのYOSHIROTTENが、栃木県宇都宮市大谷町の「大谷グランド・センター」において、初の常設インスタレーション作品を発表する。
大谷石の産地として知られるこの地域の旧「山本園大谷グランドセンター」をリノベーションした新施設は、2025年秋の開業を予定しており、株式会社The Chain Museumがアート空間のプロデュースを担う。

1983年生まれのYOSHIROTTENは、自然とテクノロジーに対する直感的な感受性を基盤に、「光と物質」「古代と未来」といった二項を共存させる世界観を描いてきた。近年は地球や太陽など根源的な存在をテーマに、SF的な視覚言語を探究するシリーズを発表している。
本展では、大谷のフィールドリサーチを重ねて収集した素材を用い、音や映像へと昇華させることで、自然の岩山とアートを融合させた空間体験を提示する。季節や時間の移ろいとともに変化する展示は、大谷の歴史と風土を背景に、YOSHIROTTENならではの視点から解釈された表現となる。

今回のプロジェクトでは、bonvoyage株式会社と連携し、「自然や歴史」と「アート」「食」を融合させることで、大谷石の産地として知られる地域の再生を目指す。館内には、栃木出身の料理人・相場正一郎(LIFEオーナーシェフ)とパティシエ・江森宏之(メゾンジブレー)がタッグを組んだレストランもオープン予定で、地域の食文化を発信する。