2025.9.4

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が26年に国立新美術館で開催。ダ・ヴィンチ《美しきフェロニエール》が初来日

国立新美術館で「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が開催へ。ルーヴル美術館展は23年の「ルーヴル美術館展 愛を描く」以来、3年ぶりとなる。

 2023年に国立新美術館京都市京セラ美術館で開催され、約73万人を動員した「ルーヴル美術館展 愛を描く」。同展以来、3年ぶりとなるルーヴル美術館展「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が、2026年9月9日〜12月13日の会期で国立新美術館で開催される。巡回はない。

 本展は、イタリアで花開き、15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス美術の本質的な特徴のいくつかを、選び抜かれた50点余りの作品を通して浮かび上がらせることを試みるもの。出品作の多くは15世紀末から16世紀後半(1575年頃まで)に制作されたもので、ルネサンス様式の誕生そのものよりも、それが広まった時代に焦点を当てる。

 なかでも目玉となるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)の傑作のひとつである《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》の日本初公開だ。

 現存するダ・ヴィンチの真筆とされる絵画作品はわずか15点ほど。ルーヴル美術館にはそのうち5点が所蔵されている。本展では最新の研究動向を踏まえながら、この作品が生まれた背景や表現上の特徴に光を当てるという。