2025.11.17

「Women to Watch 2027」日本候補作家5名が決定。入江早耶、風間サチコ、宮永愛子、村上華子、米田知子を推薦

ワシントンD.C.の国立女性美術館(National Museum of Women in the Arts、NMWA)が主催する展覧会シリーズ「Women to Watch」。その第8回となる2027年展「A Book Arts Revolution」に向けて日本委員会が推薦する候補作家5名が決定した。

2024年開催の第7回Women to Watch「New Worlds」の会場風景 Installation view of works by Marina Vargas, Arely Morales, and April Banks in New Worlds: Women to Watch 2024 at the National Museum of Women in the Arts; Photo by Kevin Allen for NMWA)

 アメリカ・ワシントンD.C.の国立女性美術館(National Museum of Women in the Arts、NMWA)が主催する展覧会シリーズ「Women to Watch」。その第8回となる2027年展「A Book Arts Revolution」に向けて日本委員会が推薦する候補作家5名が決定した。

 「Women to Watch」は、女性アーティストの国際的な可視化を目的に、世界各地のNMWA委員会と連携して2〜3年ごとに開催されているプログラム。2027年展はNMWA開館40周年を記念し、同館が長年収集してきたブックアーツの今日的意義を再考する内容となる。会期は2027年4月からを予定している。前回(2024)は長谷川愛が日本代表となり『ワシントン・ポスト』や『ザ・ガーディアン』など海外主要紙にも取り上げられた。

 今回の日本からの候補者選出は、2027年展のコンサルティング・キュレーターを務める国立新美術館学芸課長・神谷幸江による選考を経て決定。推薦されたのは以下の5名。入江早耶、風間サチコ、宮永愛子村上華子米田知子

 ワシントンD.C.での展覧会では、最終的に各国・地域から1名を選出し作品を展示。選考は「国際的な展示構成」など複数基準にもとづいてNMWA本館のキュレーターチームが判断。なお、推薦作家は最終選考とは関係なく、今後も国際展に推挙する重要作家として継続的に支援対象となる。

 また、2027年展からは、新たに候補作家の創作活動を後押しする国際共通の支援金制度が導入された。日本委員会は複数の公的統計にもとづき、支給額を24万2千円と設定している。

 なお、日本でも2026年3月4日から、表参道ヒルズ内の「AND COLLECTION 」の協力により、日本候補作家5名による展覧会が開催される予定だ。