2025.8.29

大阪・関西万博でカルティエと美術手帖によるトークイベントが開催。「アートと女性」をテーマに未来を見つめる

大阪・関西万博 ウーマンズ パビリオンの2階に位置する「WA」スペースで、カルティエと美術手帖のトークイベント、WA ダイアローグ「WOMEN IN ART」が9月29日に開催される。

Victor Picon © Cartier
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 大阪・関西万博 ウーマンズ パビリオンの2階に位置する「WA」スペースで、カルティエと美術手帖のトークイベント、WA ダイアローグ「WOMEN IN ART」が9月29日に開催される。

 「ともに⽣き、ともに輝く未来へ」をコンセプトに掲げる「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。その2階にある「WA」スペースは、アイデアの合流点としての役割を果たし、万博期間中の6ヶ月間、対談やパネルディスカッション、講演会などを通して、世界課題について議論を展開している。

 今回の「WOMEN IN ART」では、女性アーティストたちにフォーカスし、3つのセッションを通じて、「アートと女性」のアングルからジェンダー平等や環境問題についての議論を実施。国内外で活躍するアーティストやキュレーター、コレクターを招待し、多角的なクロストークから各テーマの現在位置と課題を浮き上がらせ、未来への展望と可能性を探ることを試みるものとなる。

 まずセッション1「アートを取り巻く環境とその多様性 ─ ウーマン イン エコシステム」では、アート界の第一線で活躍するギャラリスト、アーティスト、アートコレクターが登壇。それぞれの立場から女性アーティストたちを取り巻く環境について語り合う。

 モデレーターは、久保田真帆(MAHO KUBOTA GALLERY ディレクター)。登壇者は、流麻二果(アーティスト)、Valeria Napoleone(アートコレクター、Valeria Napoleone XX(女性作家支援プラットフォーム)創設者)、蜷川実花(写真家、映画監督、現代美術家)。

左から、久保田真帆、流麻二果(撮影:加藤健)、Valeria Napoleone、蜷川実花

 続くセッション2「新しいビジョン、新しい世界、新しいアート ― ウーマン マニフェスト」では、アーティスト、キュレーターが、それぞれ異なる立場から社会変革を推進するうえでのアートの可能性について対話を行う。

 モデレーターは、後藤繫雄(編集者、クリエイティブディレクター、アートプロデューサー、京都芸術大学名誉教授)。登壇者は、ORLAN(ヴィジュアル アンド パフォーマンスアーティスト)、Gong Yan(上海当代芸術博物館ディレクター)、佐々木類(アーティスト)。

左から、後藤繫雄、ORLAN、Gong Yan、佐々木類(撮影:Hanmi Meyer / 画像提供:Bullseye Glass Co.)

 最後のセッション3は、「環境との対話」。自然環境、生態系といった環境とアートはどのように対話してきたのか。異なるアプローチを実践してきたアーティストたちが、それぞれの活動や作品について語りあい、サステナビリティや気候変動といった現代の環境課題について、アートの視点から考察する。

 モデレーターは、長谷川祐子(キュレーター、京都大学経営管理大学院 客員教授、前金沢21世紀美術館館長)。登壇者は、AKI INOMATA(アーティスト)、Mona Oren(アーティスト)、川内倫子(写真家)。

左から、長谷川祐子、AKI INOMATA(撮影:Sakiko Nomura)、Mona Oren、川内倫子

 なお、本トークイベントへの参加には、万博の入場チケットが必要となる。イベントの詳細や入場チケットの購入についてはインフォメーション欄をご覧いただきたい。