EXHIBITIONS

川井徳寛 ー猫礼賛祭壇画ー

GYOKUEI
2025.11.05 - 11.29

川井徳寛 睡眠礼賛

 GYOKUEIで「川井徳寛 ー猫礼賛祭壇画ー」が開催されている。

 川井徳寛は1971年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻を修了。幼少期から猫と深い関係を築き、長年にわたり猫と生活をともにしてきた経験が作品制作の背景となっている。近年は初期ルネサンスの宗教祭壇画の様式を用いた「猫礼賛祭壇画」シリーズを展開している。

 本展では、猫を主題にした作品群を展示。初期ルネサンスの祭壇画の形式を参照した構成を特徴とし、金箔や静かな構図の中に猫を描く作品が紹介される。猫の毛並みを詳細に描写した作品が多く、複数の猫を描いた作品や光輪を付した構図の作品が見られる。

 「睡眠礼賛」では、眠る猫を複数描き、光輪を配した構成を用いて睡眠の場面に注目。白いポピーをあしらった光輪が描かれ、猫と人間がともに眠る場面が表されている。相利共生の関係性や、寝具の上での位置関係などが画面に示されている。