EXHIBITIONS

町田市立国際版画美術館所蔵

長谷川潔展 ―パリに生きた銅版画家の軌跡

 東京・汐留のパナソニック汐留美術館で「町田市立国際版画美術館所蔵 長谷川潔展 ―パリに生きた銅版画家の軌跡」が開催される。会期は7月11日~9月23日。

 長谷川潔(1891〜1980)は、日本を代表する版画家。第一次世界大戦後に単身で渡仏し、パリで生涯を終えた。失われつつあった銅版画の古典技法マニエール・ノワール(メゾチント)を独自のかたちで復興させたほか、エングレーヴィングやアクアチントなど様々な技法を探求し、版画の歴史に大きな足跡を残した。モノクロームで表現された深遠な精神世界は、いまなお多くの人を惹きつけている。

 本展では、町田市立国際版画美術館が所蔵する日本有数の長谷川潔作品コレクションを中心に、初期から晩年に至る名品を展示する。

 長谷川が版画家として才能を発揮した1920年代以降の活動に注目し、フォーヴの画家・版画家デュフィとの出会いや、マティス、ピカソ、シャガールらが名を連ねる「独立画家=版画家協会」での活動を紹介。また、日本の古典文学にエングレービングのイラストレーションを添えた挿絵本『竹取物語』など、日本の版画をフランスに紹介する取り組みも取り上げる。

 あわせて、長谷川に影響を与えた19世紀以前の版画や、パリで交流した同時代画家の作品も展示し、パリを舞台に版画表現を探求したその軌跡をたどる。