EXHIBITIONS
小出楢重 新しき油絵
府中市美術館で「小出楢重 新しき油絵」が開催される。
小出楢重は大阪生まれ。1907年に上京して東京美術学校日本画科に入学し、のちに西洋画科に転科した。卒業後は大阪で制作を続け、19年に《Nの家族》で二科展樗牛賞を受賞した。21年から翌年にかけて欧州を旅行し、23年に二科会会員となった。
24年に鍋井克之、黒田重太郎、国枝金三らと大阪で信濃橋洋画研究所を開設し、関西の洋画界で指導的地位をつとめた。26年に芦屋へ転居し、裸婦像や静物画などアトリエ内での制作に取り組んだ。ガラス絵、挿絵・装幀、随筆など多彩な活動もみせ、31年に43歳で病没した。
本展では、小出楢重が日本人として油絵を描くあり方を追究した姿勢に注目し、大正から昭和初期にかけての制作を紹介する。大阪中心部の商家に生まれ、庶民文化に育まれた背景とともに、洋行後の衣食住を洋風に改めた生活の様子を示す。
会場では、日本女性の体型や肌質を描く裸婦、きゅうりやカボチャを描く静物など、西洋美術由来のテーマを扱った作品を展示。また代表作が一堂に会する回顧展として作品を展示し、その制作の展開を示す。
小出楢重は大阪生まれ。1907年に上京して東京美術学校日本画科に入学し、のちに西洋画科に転科した。卒業後は大阪で制作を続け、19年に《Nの家族》で二科展樗牛賞を受賞した。21年から翌年にかけて欧州を旅行し、23年に二科会会員となった。
24年に鍋井克之、黒田重太郎、国枝金三らと大阪で信濃橋洋画研究所を開設し、関西の洋画界で指導的地位をつとめた。26年に芦屋へ転居し、裸婦像や静物画などアトリエ内での制作に取り組んだ。ガラス絵、挿絵・装幀、随筆など多彩な活動もみせ、31年に43歳で病没した。
本展では、小出楢重が日本人として油絵を描くあり方を追究した姿勢に注目し、大正から昭和初期にかけての制作を紹介する。大阪中心部の商家に生まれ、庶民文化に育まれた背景とともに、洋行後の衣食住を洋風に改めた生活の様子を示す。
会場では、日本女性の体型や肌質を描く裸婦、きゅうりやカボチャを描く静物など、西洋美術由来のテーマを扱った作品を展示。また代表作が一堂に会する回顧展として作品を展示し、その制作の展開を示す。
