EXHIBITIONS

「数寄者」の現代―即翁と杉本博司、その伝統と創造

2025.10.04 - 11.09, 2025.11.12 - 12.14

杉本博司 和蘭陀手鹿香合 Photo by Masatomo Moriyama

 東京・白金台の閑静な住宅街に佇む荏原 畠山美術館。同館が、新館開館一周年記念展として「『数寄者』の現代―即翁と杉本博司、その伝統と創造」を開催する。

 本展は、同館コレクションと現代美術作家・杉本博司の作品およびそのコレクションで構成するもの。展示は畠山一清が1954年秋に催した新築披きの茶会の道具組を軸に同館コレクションで構成する「数寄者」の現代Ⅰ―即翁 畠山一清の茶事風流(本館2階展示室)と、杉本の作品・コレクションを紹介する「数寄者」の現代Ⅱ―杉本博司 茶道具(新館展示室1〜3)で構成。

 日本の文化と美術を換骨奪胎し、その中に新しい光を差し入れる、そのような杉本の新作を含めた作品と同館コレクションとのセッションを通して、「数寄の精神と茶の美とは何か」を問う試みとなる。会期中一部展示替えあり。