EXHIBITIONS

Do They Owe Us a Living?

KAG
2025.08.17 - 10.12

レジーナ・ホセ・ガリンド

 KAGで「Do They Owe Us a Living?」が開催される。

 以下、本展の展覧会ステートメントとなる。

「1978年、アナーコ・パンクバンドCrassは『Do They Owe Us a Living?』(奴らは俺たちに生活を負っているのか)という曲において、制度、国家、社会が個人に対して何を約束し、何を果たしていないのかという問いを、過激かつ鋭利な言葉で投げかけました。繰り返される『奴らは俺たちに生活を負っているのか』という叫びには、剥奪と抑圧の構造への告発と、生の尊厳を取り戻そうとする主張が込められています。

 本展はこの問いを今日の社会に映し出しながら、アートを通して『生きる権利』とはいまどこにあるのかを見つめ直す試みです。本展に参加する5組のアーティストたちは、それぞれ異なる地域、文化、枠組みに根ざしつつ、『生』がいかに制度的・社会的に条件づけられ、またそれにいかに抗しうるかを問い直す点で交差しています」(展覧会ウェブサイトより)。

 出展作家は、core of bells、レジーナ・ホセ・ガリンド、チャン・ファン、オレグ・クリーク、MES。

 湘南を拠点に音楽と演劇の境界を揺さぶる独自のスタイルで活動するハードコア・パンクバンド/アーティスト・コレクティブのコアオブベルズ、身体を通して暴力や不正義を可視化するグアテマラ出身のラディカルなパフォーマンスアーティストのレジーナ・ホセ・ガリンド、集団性や社会階層をテーマに挑戦的な作品を発表してきた中国出身のチャン・ファン、人間性と動物性の境界を挑発的に問う「人間犬」シリーズで知られるウクライナ出身のオレグ・クリーク、そしてクラブカルチャーと現代アートの交差点から社会的テーマに切り込むアーティストデュオMESの作品が並ぶ。