サムスン元会長の収集品、アメリカ初公開。「韓国の至宝」展がスミソニアン国立アジア美術館で開催へ
サムスン元会長、故イ・ゴンヒが70年以上にわたり蒐集した「イ・ゴンヒ・コレクション」の一部をアメリカで初めて紹介する展覧会「Korean Treasures: Collected, Cherished, Shared(韓国の至宝:収集・愛蔵・共有)」が、ワシントンD.C.のスミソニアン国立アジア美術館で開催される。会期は11月8日〜2026年2月1日。

ワシントンD.C.のスミソニアン国立アジア美術館が、特別展「Korean Treasures: Collected, Cherished, Shared(韓国の至宝:収集・愛蔵・共有)」を開催する。会期は11月8日〜2026年2月1日。
本展は、韓国政府により国宝に指定された作品を含む約200点を紹介するもので、同館で開催される韓国美術展として過去最大規模となる。展示作品は、古代の仏教彫刻や陶磁器から、朝鮮王朝期の家具・絵画、20世紀の近代美術まで、約1500年にわたる多様なジャンルを網羅する。

Gilt bronze 9.1 × 4.2 × 2.7 cm National Museum of Korea, LKH4 National Treasure
Credit © National Museum of Korea

Lacquered wood with bamboo skin veneer 24.8 × 37.5 × 25.8 cm National Museum of Korea, LKH4349
Credit © National Museum of Korea
これらの作品は、2021年に元サムスン会長である故イ・ゴンヒの遺族から大韓民国に寄贈された「イ・ゴンヒ・コレクション」の一部である。総数2万3000点以上に及ぶ同コレクションは、70年以上にわたるイの収集活動の結晶であり、韓国文化遺産の保存と継承への長年の献身を物語っている。
本展は、アメリカで初めて同コレクションを紹介する機会となり、ソウルのリウム美術館からの特別貸出作品も加わる。会場構成は、スミソニアン国立アジア美術館、シカゴ美術館、韓国国立中央博物館、国立現代美術館による共同企画で、ワシントン展の終了後、2026年3月7日〜7月5日にシカゴ美術館へ巡回する。