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第60回

WORLD REPORT「ベルリン」:外の人間だからこそ、見えてくるもの。移民が描く、社会のヴォイド

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「ベルリン」では、クンストヴェルケ現代美術センターで開催されたスン・テウ「1992, 2025」展と、グロピウス・バウで開催されたヴァギナル・デイヴィス「すばらしいプロダクト」展を取り上げる。移民としてこの土地に移り住んだ2人の女性アーティストに焦点を当て、河内秀子が社会のヴォイドについて考察する。

2025.9.4
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第59回

WORLD REPORT「ロンドン/リーズ」:病床から社会の内なる害悪に警鐘を鳴らす。家族の歴史とつながる鋳造の記憶

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「ロンドン/リーズ」では、ホワイトチャペル・ギャラリーで開催された「ドナルド・ロドニー: 内なる害悪」展と、リーズ・アートギャラリーで開催された「カランジット・パネサー: 炉の果実」展を取り上げる。英国内の異なる2つのエリアにて、個展が開催されたそれぞれのアーティストが表現するメッセージを、橘匡子が読み解く。

2025.9.3
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第58回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:人種論争の対岸にある人間の崇高さを、リアリズムで描き出す

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「ニューヨーク」では、ホイットニー美術館で開催された「エイミー・シェラルド:アメリカン・サブライム」展を取り上げる。「人種」という縛りを超えた人間の崇高さに着目する黒人女性画家エイミー・シェラルドが描き出すものを、國上直子が考察する。

2025.9.2
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第33回

[ARTIST IN FOCUS]筒|tsu-tsu:世界の複雑さにとどまりながら反復される、演技と倫理

実在の人物を取材し、演じる一連の行為を「ドキュメンタリーアクティング」と名付けて実践するアーティスト、筒|tsu-tsu。2025年1~2月、これまで発表してきた3つの作品を、The 5th Floorを会場に展覧会として再構成した。演じることの不安と可能性を探るその姿勢について、作品を見てきた批評家が話を聞いた。

2025.9.2
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韓国・原州のMuseum SAN。安藤忠雄建築とタレル、ゴームリーの現代美術、そして自然が出会う唯一無二の場所

ソウルから東へ約1時間。山の尾根沿いに広がる美術館、Museum SANは、建築と自然、そして現代美術が交差する特別な場所である。安藤忠雄の建築やアントニー・ゴームリーの新作、ジェームズ・タレルの光の聖域が調和し、訪れる者を非日常へと誘う。

2025.8.31
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ルイ・ヴィトンはなぜ支持を集める? 「ビジョナリー・ジャーニー」展キュレーターに聞く

ルイ・ヴィトンにとって、日本で過去最大規模の展覧会となったルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展(大阪中之島美術館、〜9月17日)。1000点以上の作品・資料によってブランドの「旅路」を提示する同展のキュレーションを担った美術史家・キュレーターのフロランス・ミュラーに、ルイ・ヴィトンというブランドの魅力を聞いた。

2025.8.30
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石田徹也、ニューヨークで響いた「不安なる自己」。ガゴシアンが描く国際的評価への道

1990年代の日本社会を鋭く描き出した画家・石田徹也。その国際的評価向上の舞台裏に迫るべく、ガゴシアンのマネージング・ディレクター、ニック・シムノヴィッチと、2023年に石田のニューヨーク初個展をキュレーションしたチェチリア・アレマーニに話を聞いた。

2025.8.29
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第32回

[ARTIST IN FOCUS]檜皮一彦:ローカル・ルールの外に出て、アートの可能性を問い続ける

身体性をテーマに、映像作品やパフォーマンス、自身も移動に用いる車椅子を素材にしたインスタレーション作品をつくり続ける檜皮一彦。横浜美術館や大阪・関西万博での展示に際して、幼少期のこと、車椅子と作品の関係、そしてアートへの思いを聞いた。

2025.8.28
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第31回

[ARTIST IN FOCUS]近藤亜樹:絵を通して、世界の起源に、そして自分自身に触れるということ

日常的に目にする事象や人々、植物といったモチーフを通して、生命や他者への慈しみを、力強い色彩と躍動感あふれる筆致で描き続ける近藤亜樹。水戸芸術館での個展に際し、制作の方法論、絵と空間、そして生きることと描くことの関係について話を聞いた。

2025.8.27
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VTuber・儒烏風亭らでんインタビュー。美術の楽しさを多くの人に届けるその偏愛はいかに生まれたのか

新旧和洋を問わず文化や芸能に造詣が深く、学芸員資格を有し、美術館と数々のコラボレーションをしてきたことでも知られる、hololive DEV_IS(ホロライブデバイス)所属のVTuber・儒烏風亭らでん。その美術愛はどのように生まれたのか、話を聞いた。

2025.8.25
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難民の姿をとらえ、伝えるということ。「UNHCR×瀬戸内国際芸術祭」ホンマタカシ インタビュー

「瀬戸内国際芸術祭2025」で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とのコラボレーションによる作品「SONGS—ものが語る難民の声」を発表した写真家のホンマタカシ。同芸術祭の総合ディレクターである北川フラムがモデレーターを務めた特別トークイベントで、作家/詩人の池澤夏樹との対談が行われたのち、ホンマに対してインタビューを実施した。

2025.8.24
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アムステルダムに「Art Zoo Museum」が開園。剥製師が見せる自然と人間のリアル

アムステルダムの運河沿い。17世紀の邸宅の中で天井から吊るされたワニが来場者を迎える。今年この建物に新しい“アート動物園”が誕生した。開館間もない館内を、アーティスト兼キュレーターのヤープ・シンケ(Jaap Sinke)と常務取締役エヴァ・クローク(Kva Krook)の案内で歩いた。

2025.8.17
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森星に聞く祖母・森英恵から学んだこと、そしてプロジェクト・tefutefuに込めた思い

ファッションモデルとしても活躍する森星を中心としたプロジェクト・tefutefu。このtefutefuがキュレーションを務める展覧会「色寂 irosabi」が、銀座和光の地階のアーツアンドカルチャーで8月20日まで開催中だ。tefutefuと本展にかける思い、そして祖母・森英恵から学んだことについて話を聞いた。

2025.8.16
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言葉を超えて情報を伝える。日本の「ピクトグラム」がロンドンで脚光

7月30日より、ジャパン・ハウス ロンドンのギャラリーで「ピクトグラムズ:アイコニック・ジャパニーズ・デザインズ 本質のかたち」展がスタートした。言葉を超えて情報を伝えるヴィジュアル・コミュニケーションであるピクトグラムこそ日本のデザインの本質を端的に表しているとして、具体例を紹介しながら、その新たな可能性も探っている。会場の様子をレポートする。

2025.8.16