2025.11.30

美術館は贋作とどう向き合うべきか?

科学分析調査などを経て、贋作だと判断された高知県立美術館所蔵のハインリヒ・カンペンドンクの油彩画《少女と白鳥》。同館では、本作の公開を含む特別展示・調査報告「再考《少女と白鳥》 贋作を持つ美術館で贋作について考える」が開催された。一連の調査や展覧会の開催について、塚本麻莉(高知県立美術館学芸員)と、科学調査の実施兼本展監修者である田口かおり(修復家・京都大学准教授)に話を聞いた。

聞き手・文=大橋ひな子(ウェブ版「美術手帖」編集部)

特別展示・調査報告「再考《少女と白鳥》 贋作を持つ美術館で贋作について考える」の展示風景より、ハインリヒ・カンペンドイグを詐称したヴォルフガング・ベルトラッキ《少女と白鳥》(一部)(1990年代)高知県立美術館蔵