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2025.11.29

エスパス・ガブリエル・シャネル、上海に誕生。中国初の現代美術公共図書館を中心とした新文化拠点

上海当代芸術博物館(PSA)3階に、新たな文化・芸術プラットフォーム「エスパス・ガブリエル・シャネル」がオープンした。図書館、アーカイヴ、劇場、デザインギャラリーを備える大規模複合空間は、中国現代美術の研究・発信拠点として新たな役割を担う。

文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部)

エスパス・ガブリエル・シャネル All Images © CHANEL © Power Station of Art
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 11月25日、上海当代芸術博物館(Power Station of Art、以下PSA)3階に、シャネルのサポートによる新たな文化拠点「エスパス・ガブリエル・シャネル(Espace Gabrielle Chanel)」がオープンした。

 総面積約7000平米におよぶ同空間には、日本を代表する建築家・坂本一成が設計を手がけた、中国本土初の現代美術・デザインに特化した公共図書館をはじめ、中国現代美術アーカイヴセンター、300席を備える公共劇場、そして刷新されたデザインギャラリー「psD」など、多様な機能が集約されている。

坂本一成が設計を手がけた図書館

 オープニングセレモニーで挨拶したPSA館長の龔彦(ゴン・ヤン)は、同館の文化的使命について次のように語った。「この新たな空間は、中国のアーティスト、研究者、芸術愛好家に向けた贈り物であると同時に、世界が中国の現代美術とデザインをより深く理解するための重要な窓口にもなる。ここには国際都市・上海が持つ人文的な理念が体現されています」。