「NHK日曜美術館50年展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。120点を超える名品とともにたどる50年の軌跡
東京・上野の東京藝術大学大学美術館で「NHK日曜美術館50年展」が開幕した。会期は6月21日まで。会場の様子をレポートする。

東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、「NHK日曜美術館50年展」が開幕した。会期は6月21日まで。担当は、東京藝術大学大学美術館 学芸員の熊澤弘。本展はその後、静岡県立美術館(7月18日~9月27日)、大阪中之島美術館(10月10日~12月20日)へ巡回する。
NHKの「日曜美術館」は、1976年の放送開始以来、2500回を超える放送を積み重ねてきた長寿番組だ。本展では、番組が50年の歴史のなかで取り上げてきた120点を超える名品を全5章構成で紹介。数多の美術の魅力を、展覧会という形式で改めて提示する試みとなっている。

第1章「語り継ぐ美 ~時を超えて美を語る言葉・語らせる作品」
同番組は当初、「私と○○」というタイトルで放送を開始した。各界の第一線で活躍するゲストが敬愛する美術家や作品への思いを語り、美の本質や創作の背景にせまる内容であった。
地下2階から始まる第1章では、小説家・大江健三郎が語るフランシス・ベーコンや、彫刻家・舟越保武が伝える松本竣介などを取り上げている。ゲストが紡いだ言葉とともに、古今東西の美術家とその作品を紹介。また、3階展示室では、同番組をきっかけに広く世に知られることとなった石田徹也について、ロックミュージシャン・大槻ケンヂの視点から語られている。



第2章「日本美の再発見 古代から明治まで」
第2章では、1950年代の岡本太郎による「縄文の美」の再発見から、70年代の辻惟雄による江戸絵画の再評価、さらに現代美術のアーティストによる琳派や浮世絵の再解釈までに焦点を当てる。ここでは日本美術の新たな魅力を掘り起こす契機となった事例を、村上隆、大野一雄、井浦新らの言葉とともに紹介。縄文土器・土偶をはじめ、伊藤若冲、曾我蕭白、葛飾北斎など、日本美術の名品が一堂に会している。

























