2026.6.9

ポーラ美術館で「セザンヌ・レジェンド」展が開催へ。没後120年を記念し、コレクションの精華を紹介

神奈川県箱根町のポーラ美術館で、「セザンヌ・レジェンド」展が開催される。没後120年を迎えるポール・セザンヌに焦点を当て、同館コレクションから選ばれた代表作とともに、その後の近代・現代美術に与えた影響をたどる。会期は6月17日〜2027年4月7日。

ポール・セザンヌ《砂糖壺、梨とテーブルクロス》(1893-1894) ポーラ美術館
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 箱根のポーラ美術館で、「セザンヌ・レジェンド」展が開催される。会期は6月17日〜2027年4月7日。

セザンヌによる6点の油彩画

 本展は、没後120年を迎えるポール・セザンヌ(1839〜1906)に焦点を当て、同館コレクションから選ばれた代表作とともに、その後の近代・現代美術に与えた影響をたどるもの。

 南仏エクス=アン=プロヴァンスに生まれたセザンヌは、印象派と同時代を生きながらも独自の絵画表現を追求した画家として知られる。瞬間的な光や色彩の表現を重視した印象派とは一定の距離を置き、「自然と平行するひとつの調和」を絵画によって実現しようと試みた。その探究は後のモダニズム美術の展開に大きな影響を及ぼした。

ポール・セザンヌ《4人の水浴の女たち》(1877-1878) ポーラ美術館
ポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》(1879-1882) ポーラ美術館

 会場では、《砂糖壺、梨とテーブルクロス》(1893-1894)、《プロヴァンスの風景》(1879-1882)、《4人の水浴の女たち》(1877-1878)など、静物画、風景画、人物画を含むセザンヌの代表作6点を展示する。

ゴッホやマティスも

 あわせて、セザンヌを高く評価し、その表現を継承したポール・ゴーガン、フィンセント・ファン・ゴッホ、アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックらの作品も同時に展示。マティスは1925年に「セザンヌとは絵画の神のような存在なのです」と語っており、本展はそうした「セザンヌ伝説」がいかに形成され、受け継がれてきたのかを示す機会ともなる。

ポール・ゴーガン《白いテーブルクロス》(1886) ポーラ美術館
アンリ・マティス《リュート》(1943) ポーラ美術館

 セザンヌ作品とその後継者たちの作品を並置することで、近代絵画の転換点となったその仕事をあらためて見直す本展。ポーラ美術館が誇る西洋近代絵画コレクションの魅力を再発見できる機会となりそうだ。

 なお本展と同時開催される、モネ没後100年・開館25周年記念「あたらしい目―モネと21世紀のアート」と開館25周年記念プログラム「コレクション・シネマ」も見逃せない。