「芸術未来研究場展」(東京藝術大学大学美術館)レポート。藝大が挑む“アートの社会実装”とは
上野にある東京藝術大学大学美術館で、「芸術未来研究場展」が11月30日まで開催中だ。藝大における社会連携の取り組みを通じて、いかにして「アートの社会実装」をすることができるのかを具体的な事例とともに紹介している。

東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、「芸術未来研究場展」が11月30日まで開催されている。監修は日比野克彦(東京藝術大学長/芸術未来研究場長)。
「芸術未来研究場」とは、東京藝術大学による芸術と社会の未来を切り拓くことを目的とした新たなプラットフォームだ。伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であることに加え、他大学・企業・自治体・市民などとの連携を図ることで、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設された。
本展では、社会連携を実践する基盤となる「ケア・コミュニケーション」「アートDX」「クリエイティヴアーカイヴ」「キュレーション」「芸術教育・リベラルアーツ」「アート×ビジネス」といった6つの領域がそれぞれ研究・実践を行ってきた事例を紹介。藝大における社会連携の取り組みを通じて、いかにして「アートの社会実装」をすることができるのかを具体的なプロセスと成果を通じて可視化することを試みている。













