今週末に見たい展覧会ベスト19。「知覚の大霊廟をめざして──三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」から「拡⼤するシュルレアリスム」展まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
「Collection - Correction メディアアートの再編成と作品の延命」(WALL_alternative)

西麻布のオルタナティヴ・スペース、WALL_alternativeで、メディア・アートの保存・修復、そして「延命」をテーマにした企画展「Collection - Correction メディアアートの再編成と作品の延命」が開催されている。会期は3月7日まで。
本展では、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で主任学芸員を長く務め、日本のメディア・アートシーンに詳しい畠中実をゲストキュレーターに招聘。「メディア・アートを10年後、100年後にも“作品”として残すことは可能か?」という、保存と修復をめぐる根源的な問いを投げかけるものとなる。会場では藤田クレアによる自然物の記憶をサウンドへ変換する作品、三原聡一郎のコンポスティング装置、および三原聡一郎と斉田一樹による「moids」シリーズの資料が展示されている。
なお本展は、同時期に開催される「恵比寿映像祭2026」の地域連携プログラム、および「MEDIA ART CIRCUIT 2026」の公式プログラムとして位置づけられている。
会期:2026年2月11日〜3月7日
会場:WALL_alternative
住所:東京都港区西麻布4-2-4 1F
開館時間:18:00〜24:00
休館日:日
料金:無料
「知覚の大霊廟をめざして──三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])

東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] で、企画展「知覚の大霊廟をめざして──三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」が開催されている。会期は3月8日まで。レポートはこちら。
アーティストの三上晴子(1961〜2015)は、1984年から情報社会と身体をテーマとした大規模なインスタレーション作品を発表。92年から2000年まではニューヨークを拠点に、主にヨーロッパとアメリカで数多くの作品を発表する。95年からは知覚によるインターフェイスを中心としたインタラクティブ作品を発表。視線入力による作品、聴覚と身体内音による作品、触覚による三次元認識の作品、重力を第6の知覚ととらえた作品などがある。
本展は、三上の没後10年という節目を記念して開催されている。1990年代後半以降のインタラクティブ・インスタレーションを複数展示し、三上の活動をメディア・アート的側面から振り返るものとなる。また、国内外でも初の試みとして、三上の大型インスタレーション作品3点も同時に展示されている。
会期:2025年12月13日~2026年3月8日
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA、B
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
開館時間:11:00〜18:00 ※最終入館は閉館の30分前まで
休館日:月、年末年始(12月29日~1月5日)、ビル保守点検日(2月8日)
料金:一般 1000円 / 大学生 800円 ※障害者手帳をお持ちの方および付添1名、65歳以上の方と高校生以下の方、ぐるっとパスをお持ちの方は無料
「世田谷文学館 開館30周年記念 ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」(世田谷文学館)

東京の世田谷文学館で、日本文学者・ドナルド・キーン(1922~2019)の偉業と日本文学の魅力を紹介する展覧会「世田谷文学館 開館30周年記念 ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」が開催されている。会期は3月8日まで。レポートはこちら。
ドナルド・キーンはアメリカ・ニューヨーク生まれ。10代でアーサー・ウエーリ訳『源氏物語』と、日本思想史を教える角田柳作と運命的に出会い、日本・日本文化への深い関心を抱いた。戦後は、コロンビア大学大学院、ハーバード大学大学院で近松門左衛門など日本の古典作品を研究し、1953年には京都大学大学院に留学。この間に、生涯の友となる永井道雄や嶋中鵬二と出会い、谷崎潤一郎や川端康成、三島由紀夫など様々な作家の知遇を得ることとなった。
同展は、日本人以上に日本・日本文学を知り、その魅力を伝え続けたドナルド・キーンの偉業と日本文化の魅力を紹介するものだ。「黄金時代」と語るキーンが過ごした時代とはいったいどのようなものだったのか。本展を通じてこの問いに挑むことは、日本人にとって、これからのグローバル社会で生きていくための道標となるだろう。
会期:2025年11月15日〜2026年3月8日
会場:世田谷文学館 2階展示室
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
開館時間:10:00~18:00 ※展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで。
休館日:月(ただし、月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)、館内整備期間
料金:一般 1000円 / 65歳以上・大学・高校生 600円 / 小・中学生 300円 / 障害者手帳をお持ちの方 500円(ただし、大学生以下は無料) ※障害者手帳をお持ちの方の介添者(1名まで)は無料。
企画展「デザインの先生」(21_21 DESIGN SIGHT)

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、企画展「デザインの先生」が開催されている。会期は3月8日まで。レポートはこちら。
同展は、ブルーノ・ムナーリ(イタリア生まれ、1907〜98)、マックス・ビル(スイス生まれ、1908〜94)、アキッレ・カスティリオーニ(イタリア生まれ、1918〜2002)、オトル・アイヒャー(ドイツ生まれ、1922〜91)、エンツォ・マーリ(イタリア生まれ、1932〜2020)、ディーター・ラムス(ドイツ生まれ、1932〜)といった、デザイン教育の現場で活躍した人物や社会的に新たな局面をもたらした6名を「デザインの先生」として紹介するもの。デザインを通して多様な視座を示した巨匠たちの活動を振り返ることで、生活や社会の今後について考えを巡らせる機会を創出するものとなる。
また、マックス・ビルやオトル・アイヒャーに学び、のちに生涯にわたって親交を深め、日本におけるデザイン学の礎を築いた向井周太郎(1932〜2024)の功績についても取り上げ、その活動もあわせて紹介する。
会期:2025年11月21日〜2026年3月8日
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
開館時間:10:00〜19:00 ※入場は18:30まで
休館日:火、年末年始(12月27日〜2026年1月3日)
料金:一般 1600円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下無料
「草間彌生 闘う女/絵を描く少女」(草間彌生美術館)

東京・弁天町の草間彌生美術館で「草間彌生 闘う女/絵を描く少女」が開催されている。会期は3月8日まで。レポートはこちら。
幼少期から絵を描くことが何よりも好きであった草間彌生の創作は、長い歩みのなかで様々な変遷を遂げてきた。本展は、作品に表れる草間のアイデンティティに「闘う女性」「無邪気な少女」というふたつの顔を見出し、その表出と変容が紹介される。
本展では、活動初期のドローイングをはじめ、過去のトラウマによる性への恐怖を克服するための集合彫刻、既存の社会規範や性道徳を挑発するかのようなヌード・パフォーマンスやファッションの記録資料など、渡米期に生み出された挑戦的な表現を展示。また、近作からは、心のうちを描き出すかのように制作された絵画シリーズとともに、少女や花がモチーフの立体作品、世界初公開の小型ミラールームが紹介されている。時代に挑み闘う気迫と、少女のようなあどけなさが同居する、多面的な草間の創作の世界を見ることができる。
会期:2025年10月16日〜2026年3月8日
会場:草間彌生美術館
住所:東京都新宿区弁天町107
開館時間:11:00~17:30 ※日時指定の予約・定員制(各回90分)。毎月1日10:00(日本時間)に美術館ウェブサイトにて翌々月分のチケット発売開始。美術館窓口での取り扱いなし。チケットは美術館ウェブサイトのみで販売
休館日:月火水(ただし、祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~2026年1月7日)
料金:一般 1100円 / 小学・中学・高校生 600円 / 未就学児 無料
「『《自由》に寄せて』」-猪熊弦一郎壁画修復関連企画展」(CREATIVE HUB UENO “es”)

東京・上野のCREATIVE HUB UENO “es”で「『《自由》に寄せて』-猪熊弦一郎壁画修復関連企画展」が開催されている。会期は3月8日まで。
JR上野駅中央改札口に描かれた大型壁画《自由》(幅約26メートル)が修復された。この壁画は、20世紀に国際的な活躍をした猪熊弦一郎が1951年に制作した作品だ。
今回2025年の修復は、有限会社修復研究所21が修復を実施し、東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻保存修復油画研究室の修了生が多数参加した。本展は、本プロジェクト関連企画として、同研究室の出身である山下林造がディレクションする展覧会となっている。修復行為を撮影した映像作品、「修復する人を想像する」ことをコンセプトに編集されたZINEなど、アーティストを通してひとつの保存修復プロジェクトを発信する新たな試みだ。
会期:2026年2月3日~3月8日
会場:CREATIVE HUB UENO “es”
住所:東京都台東区上野7-1-1 上野駅浅草口付近
開館時間:11:00~19:00(入館は閉館の15分前まで)
休館日:月(祝日の場合は翌日に振替)
料金:無料
「企画展 TAROの空間」(岡本太郎記念館)

東京・南青山の岡本太郎記念館で、企画展「TAROの空間」が開催されている。会期は3月8日まで。
本展は、岡本太郎が自らの表現の土俵を空間と捉え、空間そのものをつくろうとしてきた活動に注目。絵画における支持体や展示空間にとどまらず、歌舞伎の舞台制作、ディスプレイ空間のデザイン、野外広場の制作など、三次元的な広がりをもつ表現を紹介する。また、銀座の夜空でのヘリコプターによる試み、池袋駅前での巨大なクリスマスツリー、万博会場に設置された高さ70メートルの巨像など、都市空間や公共空間における実践を取り上げている。
さらに、岡本太郎が手がけた建築作品《マミ会館》(1968)に注目し、現存しない同作を新たに製作した40分の1スケール模型として展示している。本展では、この模型をはじめ、岡本太郎と空間との関わりを示す作品や資料を集成し、生活の場に送り込まれた様々な作品群によって展示室を構成。作品と資料を通して、岡本太郎の空間に対する取り組みの広がりを紹介している。
会期:2025年11月7日~2026年3月8日
会場:岡本太郎記念館
住所:東京都港区南青山6-1-19
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:火(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)
料金:一般 650円 / 小学生 300円
「セカイノコトワリ―私たちの時代の美術」(京都国立近代美術館)

京都国立近代美術館で「セカイノコトワリ―私たちの時代の美術 #WhereDoWeStand? : Art in Our Time」が開催されている。会期は3月8日まで。レポートはこちら。
本展は、1990年代以降の日本社会とともに歩んできた現代美術の展開を、20名の作家による作品を通して示すもの。同館とメルコグループの協力によって実現した。
出品作は約70点にのぼり、そのうち約40点は同館の収蔵作品である。世界と人間との関係をめぐるアーティストたちの考察や実践を、「日常」「アイデンティティ」「身体」「歴史」「グローバル化社会」といったキーワードを手がかりに読み解く構成となっている。
出展作家は次の通り。青山悟、石原友明、AKI INOMATA、小谷元彦、笠原恵実子、風間サチコ、西條茜、志村信裕、高嶺格、竹村京、田中功起、手塚愛子、原田裕規、藤本由紀夫、古橋悌二、松井智惠、宮島達男、毛利悠子、森村泰昌、やなぎみわ。
会期:2025年12月20日〜2026年3月8日
会場:京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、1月12日、2月23日は開館)、12月30日~1月3日、1月13日、2月24日
料金:一般 1500円 / 大学生 700円 / 高校生以下・18歳未満、心身に障がいのある方と付添者1名、ひとり親家庭の世帯員の方 無料
「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」(大阪中之島美術館)

大阪中之島美術館で「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が開催されている。会期は3月8日まで。レポートはこちら。
シュルレアリスム(超現実主義)は、1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた動向で、無意識や夢に着⽬した、フロイトの精神分析学に影響を受けて発⽣した。当初は⽂学における傾向として起こったものだが、徐々にその影響は拡⼤し、オブジェや絵画、写真・映像といった視覚芸術をはじめ、広告やファッション、インテリアへと幅広く展開した。
本展は、サルバドール・ダリ、マックス・エルンスト、ルネ・マグリットをはじめとするシュルレアリスムを代表する作家たちの作品を含め、⽇本国内に所蔵されている多様なジャンルの優品を⼀堂に会し、シュルレアリスムの本質に迫ることを目指す。さらに表現の媒体をキーワードとして解体し、シュルレアリスム像の再構築を試みるものとなっている。
会期:2025年12月13日〜2026年3月8日[前期]12月13日〜2026年1月25日[後期]2026年1月27日〜3月8日
会場:大阪中之島美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4丁目3-1
開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1800円 / 高大生 1500円 / 小中生 500円 / 障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額
「特別展 This is SUEKI-古代のカタチ、無限大!」(愛知県陶磁美術館)

愛知県陶磁美術館で、特別展「This is SUEKI-古代のカタチ、無限大!」が開催されている。会期は3月8日まで。
本展は、1600年以上前の古墳時代に生まれたやきもの「須恵器」に注目する特別展だ。須恵器は、朝鮮半島との国際交流のなかで培われた製作技術を基盤とし、日本の陶磁器産業の展開に重要な役割を果たした。本展では、須恵器が東アジアとの文化交流や日本の文化、美意識に応じて発展し、多種多様な造形が生み出されてきた過程が紹介されている。古墳時代から平安時代までの約500年間に、全国各地で制作された須恵器の名品を展示し、古代における造形の多様性を示す構成となっている。
会期:2025年12月13日~2026年3月8日
会場:愛知県陶磁美術館
住所:愛知県瀬戸市南山口町234
開館時間:9:30~16:30 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月、年末年始(12月28日〜1月3日)
料金:一般 900円 / 高校・大学生 700円 / 中学生以下 無料
「ティーカップ・メリーゴーラウンド ヨーロッパ陶磁にみるモダンデザイン100年 岐阜県現代陶芸美術館コレクション」(岐阜県現代陶芸美術館)

岐阜県現代陶芸美術館で「ティーカップ・メリーゴーラウンド ヨーロッパ陶磁にみるモダンデザイン100年 岐阜県現代陶芸美術館コレクション」が開催されている。会期は3月8日まで。
18世紀に東洋の白い磁器への憧れからヨーロッパで初めて硬質磁器がつくられて以後、各地に窯が開かれ、陶磁器は王侯貴族からブルジョワ層、そして大衆へと広がり、人々の生活を彩ってきた。本展では、ロココ、ジャポニスム、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど、時代の流行を映し出した陶磁器デザインの変遷に着目している。
本展は、同館が収集してきた産業陶磁器のなかから、19世紀半ばから20世紀半ばまでの約100年に焦点を当て、ドイツのマイセン、フランスのセーヴル、イギリスのミントン、デンマークのロイヤル・コペンハーゲン、フィンランドのアラビアなどの作品を展示。ティーウェアやコーヒーウェアを中心に、室内装飾品を加えた陶磁器の名品を紹介している。
会期:2026年1月24日~3月8日
会場:岐阜県現代陶芸美術館
住所:岐阜県多治見市東町4-2-5 セラミックパークMINO内 岐阜県現代陶芸美術館
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月
料金:一般 340円 / 大学生 220円 / 高校生以下、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳・特定医療費(指定難病)受給者証・登録者証の手帳をお持ちの方および付添者1名まで 無料
「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」(福岡市美術館)

福岡市美術館で「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」が開催されている。会期は3月8日まで。
本展は、アメリカ・ブルックリン博物館が所蔵する米国最大規模の古代エジプト・コレクションから、選りすぐりの名品を紹介するもの。彫刻、棺、宝飾品、土器、パピルス、そして人間やネコのミイラなど、約150点におよぶ遺物を通じて、古代エジプトの人々が築き上げた高度な文化とその精神性を探る。
本展では、エジプト考古学者・河江肖剰を案内人に迎え、人々の生活や信仰、言語、文字、ピラミッド建造の謎など、古代エジプト文明の多様な側面に焦点をあてる。食や暮らし、死生観に至るまで、現代に伝わる豊かな文化遺産を多角的に紹介する構成となっている。
会期:2025年12月13日~2026年3月8日
会場:福岡市美術館
住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6
開館時間:9:30~17:30※入館は閉館30分前まで
休館日:月、12月28日〜1月5日(1月12日、2月23日は開館し、翌日休館)
料金:一般 2000円 / 高大生 1500円 / 小中生 1000円 / 未就学児 無料
今週開幕
「うたう仲條 おどる仲條―文字と画と、資生堂と」(資生堂ギャラリー)

東京・銀座にある資生堂ギャラリーで「うたう仲條 おどる仲條―文字と画と、資生堂と」が開幕した。会期は6月28日まで。レポートはこちら。
日本を代表するグラフィックデザイナーである仲條正義(1933〜2021)。仲條は、資生堂の様々な活動に関するデザインやアートディレクションを担当するとともに、松屋銀座(1978)や東京都現代美術館(1995)のロゴデザインなどを手がけたことでも知られる。時代に対する鋭い感性とアヴァンギャルドな精神から繰り広げられる唯一無二の世界観は、国内外のグラフィックデザイン界においていまもなお異彩を放っている。
本展は、仲條の没後5年を記念し、資生堂社の企業文化誌『花椿』をはじめ、資生堂パーラーのポスターやパッケージ、展覧会では初出品となる貴重な原画などが公開され、仲條デザインの本質の一端に迫ろうとする試みとなっている。
会期:2026年3月3日~6月28日
会場:資生堂ギャラリー
住所:東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
開館時間:11:00~19:00(日・祝〜18:00)
休館日:月 (月が祝日にあたる場合も休館)
料金:無料
「生誕100周年記念 安野光雅展」(PLAY! MUSEUM)

東京・立川にあるPLAY! MUSEUMで「生誕100周年記念 安野光雅展」が開幕した。会期は5月10日まで。レポートはこちら。
安野光雅は、1926年島根県津和野町生まれ。美術教員を務めながら、芸術や科学、数学、そして人の営みに興味を持ち創作を続け、多くの絵本や文章を手がけた画家である。
本展では、『ふしぎなえ』『旅の絵本』『天動説の絵本』(いずれも福音館書店)、『おおきな ものの すきな おうさま』(講談社)など代表作の絵本原画約130点に加え、安野が描いた「風景」「歴史」といったテーマをもとに展開される展示空間「絵画館」が設置されている。また絵を拡大、立体にして視点を変化させるなど、多彩な仕掛けを通して、安野が絵に込めたメッセージを体感できる会場構成となっている。
会期:2026年3月4日〜5月10日
会場:PLAY! MUSEUM
住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟
開館時間:10:00〜17:00(土日祝〜18:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般1800円 / 大学生1200円 / 高校生1000円 / 中学生600円 / 小学生600円 / 未就学児無料
「FACE展2026」(SOMPO美術館)

東京・新宿のSOMPO美術館で、「FACE展2026」が開催される。会期は3月7日〜3月29日。
「FACE展」は、今回で14回目を迎える現代絵画の公募展。「年齢・所属を問わない新進作家の登竜門」として、全国より応募された作品から入選・受賞した作品を展示し、観覧者投票によるオーディエンス賞も授与される。
また、今回から新たに、前回の「グランプリ」と「優秀賞」を受賞した作家を招待する「絵画のゆくえ」を併設し、各作家の新作・近作を5点から10点ほど紹介。様々な技法やモチーフで時代の感覚をとらえた作品を見ることができる。
会期:2026年3月7日〜29日
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般800円 / 高校生以下無料、身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳(ミライロID可)を提示のご本人とその介助者1名は無料。被爆者健康手帳を提示の方はご本人のみ無料
「焼絵 茶色の珍事」(板橋区立美術館)

東京・高島平の板橋区立美術館で、「焼絵 茶色の珍事」が開催される。会期は3月7日〜4月12日。なお、本展は中之島香雪美術館(4月28日〜5月31日)に巡回する。
「焼絵」とは、熱した火箸や鏝を紙や絹などに押し当て、絵画や文字を焦がして表現する技法である。色調は茶から黒に近い色まで展開し、線描から点描、ぼかしといった水墨の筆法も巧みに再現されている。
江戸時代の人々は、焼絵の特異な技法による独自の美を愛でるとともに、画中の漢詩や狂歌といった文学的な要素を含めて作品を堪能した。いっぽうで、少ない材料で制作が可能な点から、焼絵制作の根底には質素倹約を推奨する時世が反映されているとの推測もされているという。本展は、日本のほか、朝鮮と中国の焼絵についても展観し、これまでほとんど紹介されることのなかった焼絵について、その特徴と制作背景について探究していくものとなる。
会期:2026年3月7日~4月12日
会場:板橋区立美術館
住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
開館時間:9:30~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般900円 / 大学生600円 / 高校生以下無料 ※65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
「内間安瑆・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ」(神奈川県立近代美術館 葉山館)

神奈川・葉山の神奈川県立近代美術館 葉山館で、「内間安瑆(うちまあんせい)・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ」が開催される。会期は3月7日〜5月31日。
日系移民の二世としてアメリカに生まれた内間安瑆(1921〜2000)は、1940年に日本に留学後、画家を志すようになる。戦後には、恩地孝四郎(1891〜1955)や棟方志功(1903〜75)の知遇を得て創作版画を手がけ、変遷をとげながら「色面織り」と呼ぶ独自の木版技法を深化させた連作「Forest Byobu」に至った。
本展では、幻想的なアッサンブラージュで知られた妻・俊子(1918〜2000)にも焦点を当てながら、イサム・ノグチ(1904〜88)ら関連作家の作品とともに、ふたりの豊かな創作世界を回顧する。
会期:2026年3月7日〜5月31日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山(展示室1、2、3)
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間:9:30~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、5月4日は開館)
料金:一般1200円 / 20歳未満・学生1050円 / 65歳以上600円 / 高校生100円 /中学生以下と障害者手帳等、ミライロIDを提示の方および介助者原則1名は無料
「能登とartists 能登とともにある、アーティストの思考と行動」(そごう美術館)

神奈川・横浜のそごう美術館で「能登とartists 能登とともにある、アーティストの思考と行動」が開催される。会期は3月7日~4月2日。
能登半島地震から2年が経過した時期に行われる本展は、能登で活動する作家や能登への思いを作品にする11組のアーティストを紹介するもの。石川に暮らす10組に、石川出身の前本彰子を加えた11組が参加する。
展示は「自然とともに」「被災した作品、被災からの展開」「日常のなかにある震災」「能登への思いを作品にする」などのテーマで構成。高橋治希による能登の里山里海の草花を描いた新作や、石川幸史が震災前後に撮影した海岸の写真、金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム「スズプロ」《奥能登曼荼羅》や山本優美《わたしのひふはおもたい》といった被災した作品を展示する。
また、髙橋稜《あの日みたもの》、仮( )-karikakko-による復興の日々を綴る作品、モンデンエミコの刺繍日記を公開。前本彰子《青の天使》、地域の方々と協働したミュージカル「HOME~Grace for All~」に関連する展示、山本基による被災した黒瓦を用いた作品、眞壁陸二による奥能登国際芸術祭出品作の再構成作品も紹介される。
会期:2026年3月7日~4月2日
会場:そごう美術館
住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階
開館時間:10:00~20:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 1400円 / 大学・高校生 1200円 / 中学生以下 無料
「善三美術館のコレクションたち―この場所で描く、この場所を描く」(坂本善三美術館)

熊本・阿蘇の坂本善三美術館で、「善三美術館のコレクションたち―この場所で描く、この場所を描く」が開催される。会期は3月7日〜5月24日。
坂本善三は熊本県小国町生まれ。戦後日本の抽象絵画を代表する画家のひとりである。具象から抽象への移行を経て、黒やグレーを基調とした独自の画風を確立し、精神性の高い作品を制作した。
本展では、同館コレクションのなかから善三を育んだ小国町や熊本県にゆかりがある作家の作品、また小国や阿蘇を題材とした作品を展示。善三の原点とされる同地の魅力を鮮やかに描き出す作品を堪能してほしい。
会期:2026年3月7日~5月24日
会場:坂本善三美術館
住所:熊本県阿蘇郡小国町黒渕2877
開館時間:9:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで休館日:月(祝日の場合は翌日休館)
料金:一般 500円 / 大学生・高校生400円 / 小・中学生 200円




















