「Osaka Art & Design 2025」(大阪市内)開幕レポート。大阪・関西万博にあわせて過去最大規模で実施
大阪の街を巡りながら、様々なアートやデザインに出会うエリア周遊型イベント「Osaka Art & Design 2025」がスタート。大阪・関西万博も行われている大注目のスポットで行われるアートとデザインの祭典を、キタ、中央、ミナミのエリアごとにピックアップして紹介する。会期は6月24日まで。

大阪で開催されるアートとデザインのエリア周遊型イベント「Osaka Art & Design 2025」が、今年もスタートした。今年のテーマは「Overlaps 重なる夢中」。大阪・関西万博で世界中から注目を集める大阪で、アートとデザインの祭典が開催されている。会期は6月24日まで。
今回は梅田・中之島から心斎橋・なんば、そして阿倍野までエリアが拡大され、過去最大級の規模となっている。大阪中心部のパブリックアートを含めた、市内の約60か所を巡りながら、国内外の多彩なクリエイターの作品を見ることができる本企画。キタ、中央、ミナミのエリアごとにピックアップしてその様子をレポートする。
キタエリア(梅田、堂島、中之島、北新地、天満など)
今回初めての試みとして、大阪梅田ツインタワーズ・ノース1階コンコースと阪急うめだ本店のコンコースウィンドーの共催インスタレーションが展開されている。自然科学と芸術が交差する世界を描き、刺繍という手法で生命の神秘を表現する現代美術家・宮田彩加と、グラフィックデザインと造形領域を精力的に横断する看板屋・デザイナーの廣田碧のコラボレーションによって実現。現代アートとデザインのコラボレーションによって生まれた本作が、人通りの多いコンコース上空にも展開され、まるで博物誌に囲まれているような体験ができる。

続いて阪急うめだでは、全15会場が用意され、会期を通して27プログラムが展開される。9階の祝祭広場では、世界的デザイナー・大城健作の「”スーパー・ハンド“ / 超⼿」展が開催されている。大城がアート作品へと昇華させた家具やインスタレーションが並ぶ。実際にプロダクトに座ったり触ったりしながら、テクノロジーと人の手技が融合していくこれからのものづくりの形を想像することができるだろう。

また同フロアの催場では、画家の真田将太朗の個展「NEXT LANDSCAPE」が開催されている。地元関西での初個展となり、「自分が見せたい風景を描けた」と話す真田の、過去最大サイズの作品を見ることができる。会期中にはライブイベントやトークイベントの開催も予定されている。
