「ジャネット・カーディフ 40声のモテット」(金沢21世紀美術館)開幕レポート。彫刻のように構築された音を空間とともに楽しむ
金沢21世紀美術館の展示室13で、空間を彫刻のように構築するサウンドインスタレーション、ジャネット・カーディフ《40声のモテット》が公開されている。会期は9月15日まで。会場の様子をレポートする。

石川・金沢の金沢21世紀美術館の展示室13で「ジャネット・カーディフ 40声のモテット」が開幕した。会期は9月15日まで。会場の様子をレポートする。
本展は同館コレクション作家のジャネット・カーディフによる《40声のモテット》(2001)を巡回展示するもの。これまでに原美術館ARC(3月15日〜5月11日)で公開され、今後も長崎県美術館(10月17日〜11月16日)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(12月13日〜2026年2月15日)での巡回が予定されている。

ジャネット・カーディフは1957年生まれ。カナダのブリティッシュ・コロンビア州の田園地帯を拠点に、映画、ビデオ、写真などのメディアを用いた作品を制作している。2001年にジョージ・ビュレス・ミラーとともにヴェネツィア・ビエンナーレでカナダ館代表として参加。その後も17年には金沢21世紀美術館で展覧会「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」を開催するなど、ミラーとともに、サウンド、彫刻、テクノロジーを融合させ、「聴く」、「見る」といった複合的な知覚体験を伴う、革新的で没入感のあるインスタレーションを制作し、国際的に高く評価されてきた。