2025.5.23

SIDE COREの個展が金沢21世紀美術館で開催。能登半島地震による土地の変化にも着目

金沢21世紀美術館でアートチーム・SIDE COREの個展「SIDE CORE」が開催される。会期は10月18日〜2026年3月15日。

SIDE CORE new land 2024 ©SIDE CORE
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 金沢21世紀美術館SIDE COREの個展「SIDE CORE」が開催される。会期は10月18日〜2026年3月15日。

 SIDE COREは2012年に発足したアートチーム。高須咲恵、松下徹、西広太志のメンバーを中心に、ストリート・カルチャーを切り口として「公共空間における表現の拡張」をテーマに活動してきた。都市や路上で生まれる表現の可能性を探求し、公共空間を舞台としたプロジェクトベースの作品を多数発表。その作品は、その土地と風景に新たな視座を与えることを重視している。

SIDE CORE big letters, small things 2024 ©SIDE CORE photo:OHNO Ryusuke
SIDE CORE blowin' in the wind 2023 ©SIDE CORE photo: Kichiro Okamura Courtesy of Oku-Noto Triennale 2023

 本展では、SIDE COREが2024年度の同館のアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加し、金沢市内および能登半島で行ったリサーチと作品制作の成果を展示。とくに能登半島でのリサーチは、2024年1月1日に発生した能登半島地震を契機に行われ、震災がもたらした土地の変化への理解を深めることを目的としているという。

 これまでの地域リサーチの蓄積を踏まえ、本展では「危機に対してアートは何ができるのか」という根源的な問いに挑戦。SIDE COREの公共空間に対する独自の視点と芸術が、社会に対してどのようなバイパス(抜け道)の可能性を示すのか、期待が集まる。

SIDE CORE rode work ver. under city 2023 ©SIDE CORE