MoMAがMattel Creationsとグローバルパートナーシップ。コラボデザインのバービーやウノが登場

　アートとトイのビッグネームが手を組んだ。ニューヨーク近代美術館（MoMA）とマテル社は、新しいかたちでアートと人をつなぐことを目的として、複数年規模のグローバルパートナーシップを結んだことを発表した。

　マテルは、玩具およびファミリー向けエンターテインメントの世界的リーディング企業であり、世界を代表するブランドを有しており、バービー®、ホットウィール®、フィッシャープライス®、アメリカンガール®、きかんしゃトーマス™、ウノ®、マスターズ･オブ･ユニバース®、マッチボックス®、モンスター･ハイ®、ポリーポケット®、バーニー®といったフランチャイズブランドが含まれている。

　MoMAとマテル･クリエーションズ（マテルのデザインをベースとした、ダイレクト･トュー･コンシューマーのプラットフォーム）によるコラボレーションの第1弾として、MoMAコレクションからインスピレーションを得た7種類の商品が登場する。

Barbie® x Vincent van Goghなどが登場

　例えばBarbie® x Vincent van Goghは、ゴッホの《The Starry Night（星月夜）》に着想を得たコレクターエディションのバービー人形。作品に描かれている渦巻く空をモチーフにした模様をあしらったドレス、カールした髪には三日月のアクセサリー、起伏する丘をイメージしたデザインのハイヒールを身に着けている。

　またカードゲームの定番「ウノ」のMoMAバージョンも初登場。MoMAコレクションを代表するソニア･ドローネー、アンリ・マティス、ピート･モンドリアン、クロード･モネ、リュボーフィ･ポポーワ、フィンセント･ファン･ゴッホの6人のアーティストが手がけた作品があしらわれています。それぞれの作品が、ウノのシグネチャーカラーとゲームプレーに組み合わされている。

　このほかにも、Hot Wheels® x Jaguar E-Type Roadster、Hot Wheels® x Citroën DS 23 Sedan、Magic 8 Ball® x Alma Woodsey Thomas、Little People Collector™ x Salvador Dalí、Little People Collector™ x Claude Monetなどがラインナップ。これらのコラボレーションコレクションは、オンラインストア、ニューヨークと日本のMoMA デザインストア、マテル･クリエーションズにおいて、11月11日（日本時間11月12日）から発売開始となる。

　なお、このパートナーシップによって、マテルがMoMA のサミュエル･アンド･ロニー･ヘイマン･ファミリー･アートラボ（The Samuel and Ronnie Heyman Family Art Lab）のスポンサーとなる予定。このアートラボは、子供と大人がモダン･コンテンポラリーアートのアイデア、ツール、技術を探求しながら、実験、遊び、創作を体験できるインタラクティブスペースとなっている。

　MoMA チーフ･リテール･オフィサーのジェシー･ゴールドスタインは今回のパートナーシップについて以下のようにコメントを寄せている。「MoMAは、アートとデザインが教育と創造性を大きく変える⼒を持つと考え、その重要性を⻑年にわたり訴えてきました。マテル･クリエーションズの協⼒を得て、創造性豊かな遊びと画期的なデザイン、コンテンポラリーアートを融合することで、新しい世代の人たちにMoMA コレクションを知っていただき、新しいインタラクティブな形でコレクション作品に触れてもらうことができればと思います」。

　また、マテル社エンターテインメントパートナーシップ･シニアバイスプレジデントのニック･カラマノスも、次のように述べている。「今回のコラボレーションでは、たんに商品を発表するというだけでなく、グローバルなデザインパートナーシップの実現を目指しています。マテルではマテル･クリエーションズを通じて、デザイン主導のコレクション体験を楽しめるよう、当社のブランドを見直してきました。MoMA とパートナーシップを結ぶことで、世界を代表する芸術作品やアーティストを、カルチャー、デザイン、ストーリー性を踏まえた斬新な表現で届けることができます。これから数年間にわたるコラボレーションは、コレクターやファンの皆さんにも喜んでいただけるはずです」。