豊田通商とCFAO、「African Art Award」を創設。アフリカ現代美術を支援
豊田通商とCFAOが、アフリカの未来を芸術とともに築く文化・芸術振興活動「THE TOYOTA TSUSHO CFAO African Art Award」を発表した。トーゴ共和国の現代美術館との提携により、アフリカ各国の若手アーティストを支援する取り組みが本格的に始動する。

豊田通商株式会社とグループ会社のCFAO SASは、アフリカにおける文化・芸術振興を目的とした新たな取り組みとして、「THE TOYOTA TSUSHO CFAO African Art Award」を創設した。
同アワードはトーゴ共和国の現代美術館パレ・ド・ロメ(Palais de Lomé)と提携し、各国の文化やアートに精通したキュレーターと連携して、アフリカ54カ国から将来が嘱望される若手アーティストを発掘・支援するもの。初年度はキュレーター推薦の候補者から審査を行い、来春を目途に数名の受賞者を決定。その作品はアフリカ、フランス、日本で展示される予定だ。
豊田通商とCFAOはアフリカで170年以上の歴史を持ち、「WITH AFRICA FOR AFRICA」を理念に掲げ、モビリティ、グリーンインフラ、ヘルスケア、コンシューマーの4分野で長期的なパートナーシップを構築してきた。今回のアワードは、経済分野での協力にとどまらず、文化・芸術の分野にも活動を拡張する新たなステージと位置付けられている。
アフリカは世界でもっとも若い人口構成を持ち、芸術分野における創造力への注目も高まっている。独自の文化を反映した作品群は国際的に評価されつつあるいっぽうで、若手アーティストが世界に向けて発信する機会は限られている現状がある。今回のアワードは、こうした状況を踏まえ、若者の可能性を引き出し、次世代育成や地域社会の発展に寄与することを狙いとしている。
両社は長年培った信頼関係とネットワークを活かし、アフリカ出身アーティストの活動を支援することで、世界とアフリカをつなぐ文化的な架け橋を築くとしている。芸術を通じた人材育成と社会発展を推進し、未来世代に向けて持続可能な社会の実現に寄与していく方針だ。