2026.10.9

今週末に見たい展覧会ベスト15。TOKYO ATLASからメル・チン、あざみ野コンテンポラリーまで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

TOKYO ATLASの展示風景より、テレコムセンタービルの吹き抜けに設置された草間彌生による《ヤヨイちゃん》(2012)と《宇宙へ行って見た愛の花束》(2021) 撮影:編集部
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もうすぐ閉幕

第12回ヒロシマ賞受賞記念「メル・チン展」(広島市現代美術館)

 広島市現代美術館で、「第12回ヒロシマ賞受賞記念 メル・チン展」が10月12日まで開催されている。3年に一度、美術分野において人類の平和に貢献した作家へ授与される「ヒロシマ賞」。その第12回受賞記念として企画された本展は、メル・チンの半世紀以上にわたる活動の軌跡をたどる、日本初の個展となっている。会場レポートはこちら。

メル・チン《ファンク&ワグナルズ百科事典:AからZまで》(2012)The Universal Standard Encyclopedia(1953〜56年版、ウィルフレッド・ファンク社刊)から切り抜かれたページ、水性アーカイヴァル接着剤、紙 524個のコラージュ各20.3×27.9〜43.2×58.4cm 作家蔵

 メル・チンは1951年、米・ヒューストン生まれ。彫刻、絵画、インスタレーションからビデオゲームまで幅広いメディアを用いて、環境問題や社会問題に深く切り込む作品を制作してきた。その活動は、地域住民との共同作業や科学的アプローチを取り入れ、アートを通じて社会意識を喚起し、新たな価値観を提示することに注力している。

 会場は2部構成。第1部「奇妙な花の下で」では、2001年の同時多発テロ事件以降のアメリカ社会を背景とした作品を展示する。第2部「逃れられない歴史」では、多様なメディアを横断し続けるチンの初期から現在までの歩みを紹介。中国思想やシュルレアリスム、コンセプチュアル・アートなど多様な要素を取り入れ、つねに変化を求めるチンの多彩な作品が展示されている。

会期:2026年7月25日〜10月12日
会場:広島市現代美術館 B展示室
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
電話番号:082-264-1121 
開館時間:10:00〜17:00  ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、最終日の10月12日は開館)
料金:一般1600円 / 大学生1200円 / 高校生・65歳以上800円 / 中学生以下無料

特別展「Double Body ー 細江英公と土門拳」/渋谷典子「竹の子族 / 映画の人びと」(土門写真美術館)

 山形県酒田市の土門拳写真美術館で、特別展「Double Body―細江英公と土門拳」が10月12日まで開催されている。細江英公(1933〜2024)と土門拳(1909〜1990)による初の二人展となる本展では、「肉体」をキーワードに両者の写真表現をたどる。

細江英公が撮影した三島由紀夫を被写体とする写真集「薔薇刑」(1963) 撮影:編集部

 本展は、ふたりが時代や社会に応答しながら築き上げた写真世界を比較し、その軌跡を多角的にたどるものとなる。会場では細江の作品として《銀座の乞食の母子》(1952)、《薔薇刑 作品6》(1961)、《鎌鼬 作品17》(1965)を展示。土門の作品は《横須賀海兵団 訓練 運動》(1936)、《皮膚に関する八章 第一章 擽感》(1948)、《三島由紀夫の衣・食・住》より(1955)など、両作家を代表する作品が並ぶ。また、これまで公開されていなかった約30点の土門作品も紹介されている。

会期:2026年7月17日〜10月12日
会場:土門拳写真美術館
住所:山形県酒田市飯森山2-13 飯森山公園内
電話番号:0234-31-0028 
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで 
料金:一般 1300円 / 高校生 650円 / 中学生以下 無料

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」(VS.)

 大阪のVS.(ヴイエス)で、「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」が10月12日まで開催されている。

 本プロジェクトでは、坂本龍一のピアノ演奏を三次元的に捉え、複合現実(MR)の空間に再び立ち上げる作品《KAGAMI》を紹介している。ビジュアル制作は、プロデューサーのトッド・エッカート率いるクリエイティブスタジオ「Tin Drum」が務めた。

 作品は、特殊な透過型ヘッドセットを装着することで鑑賞が可能となる。独自の三次元映像技術によって、グランドピアノに向き合う坂本の姿が再現され、音楽と呼応する3Dビジュアルとともに空間に立ち上げられている。

会期:2026年6月27日〜10月12日
会場:VS.
住所:大阪府大阪市北区大深町6-86 
開館時間:10:00〜20:00(日時指定制)
休館日:月(ただし、最終日の10月12日は開館) 
料金:RED TICKET 1万5000円 / BLUE TICKET 一般 4500円 学生 2500円

「没後100年記念 住友春翠 —仕合せの住友近代美術コレクション」(泉屋博古館東京)

 東京・六本木の泉屋博古館東京で、「没後100年記念 住友春翠 —仕合せの住友近代美術コレクション」展が開催中。10月12日までの会期となっている。

藤島武二《幸ある朝》(1908) 泉屋博古館東京

 住友吉左衞門友純(号:春翠、1864~1926)は、住友家第15代当主。住友コレクションの多くのコレクションは、明治中頃から大正時代にかけて春翠によって買い求められたものだ。

 本展では、春翠の没後100年を記念し、春翠が関心を寄せた近代美術を紹介している。会場では、春翠のもとに集まった日本画、洋画、工芸などの当代美術を一挙公開。春翠の経歴と作品購入の歴史を時系列順に紹介し、会場壁面には年表のように各年の出来事を掲示する。

会期:2026年8月29日〜10月12日
会場:泉屋博古館東京
住所:東京港区六本木1-5-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:11:00〜18:00 
休館日:月(ただし、最終日の10月12日は開館)  
料金:一般 1500円 / 学生 800円 / 18歳以下 無料

今週開幕

企画展示「アイヌ民族と博覧会 ―150年の経験―」(国立歴史民俗博物館)

 千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館で、企画展示「アイヌ民族と博覧会 ―150年の経験―」が開幕した。会期は11月29日まで。本展は北海道・白老の国立アイヌ民族博物館との共同企画であり、同館では6月20日~8月23日の会期で開催された。

「大阪・関西万博で披露されたアイヌ舞踊の様子」(2025) 公益財団法人アイヌ民族文化財団

 1872年の湯島聖堂博覧会にアイヌ資料が初めて出品されてから、2025年の大阪・関西万博に至るまで、およそ150年にわたってアイヌ民族は様々なかたちで「博覧会」に関わってきた。博覧会は知識や文化を広める場であるいっぽうで、人や文化を比較し、序列化してしまう場としての側面ももつ。

 本展は、工芸品、写真、絵はがき、書簡、衣装、映像などの約200点に及ぶ資料を展示するほか、博覧会に関わった一人ひとりの「声」を紹介。その経験や思い、交錯する関係性に目を向け、個人にとって博覧会がいかなる場であったのかを考えるものとなる。

会期:2026年10月6日〜11月29日
会場:国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
住所:千葉県佐倉市城内町117 
開館時間:9:30〜16:30 ※入館は16:00まで
休館日:月(ただし月が休日の場合は開館し、翌平日休館)  
料金:一般 1500円 / 大学生 800円 

葛飾応為「吉原格子先之図」夜景の系譜(太田記念美術館)

 東京・原宿の太田記念美術館で、「葛飾応為『吉原格子先之図』夜景の系譜」展が開幕した。会期は12月6日まで。

葛飾応為《吉原格子先之図》(葛飾応為「吉原格子先之図」夜景の系譜展)

 葛飾応為は、北斎の娘であり自らも絵師として活躍した。光と影の鮮やかな対比によって遊里の夜を浮かび上がらせた《吉原格子先之図》は、その代表作にして、浮世絵における夜景の傑作として評価されている。

 本展では、この代表作を3年ぶりに公開する。鈴木春信(1725〜1858)、小林清親(1847〜1915)らによる夜景の名品を展示するほか、明治末以降に海外向けに制作された夜景作品も紹介。江戸から明治、大正へと受け継がれた夜景表現の展開をたどりながら、同作の魅力を改めて捉え直す企画となっている。

会期:2026年10月6日〜12月6日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:10:30〜17:30 ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月、10月13日、19日、26日、11月2日、4日〜6日、9日、16日、24日、30日
料金:一般 1200円 / 大高生 800円 / 中学生以下 無料

「源氏物語 王朝のかがやき」(京都国立博物館 平成知新館)

 京都・東山の京都国立博物館で、特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が開幕した。会期は11月29日まで。なお、本展は東京・上野の東京国立博物館にて、2027年1月19日~3月14日の会期で開催される。

《源氏物語図扇面貼交屏風》左隻(室町時代、16世紀) 広島・浄土寺

 平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』。本作は、平安の貴族文化を象徴するに留まらず、後世の絵画・工芸・芸能へと連なる日本文化の源泉となった。日本文学史を代表するこの王朝物語は、その普遍的な魅力ゆえに、いまなお時代を超えて多くの人々に愛され続けている。

 本展では、『源氏物語』の場面やモチーフを表した絵画や工芸品を一堂に集めるとともに、後世に書き継がれた写本や注釈類、さらには物語から派生した芸能の広がりまでを包括的に紹介。250点に及ぶ作品を通じて、日本文化に豊かな「かがやき」を与え続けた、名作の魅力を再発見する機会となっている。

会期:2026年10月6日~11月29日
会場:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
電話番号:075-525-247 
開館時間:9:30~17:00(金は~20:00)※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし、10月12日、11月23日は開館)、10月13日、11月24日 
料金:一般 2200円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円

高木由利子写真展「chaoscosmos vol.3 -visible viscosity 可視化された粘性-」(GYRE GALLERY)

 東京・表参道のGYRE GALLERYで、高木由利子の写真展「chaoscosmos vol.3 — visible viscosity 可視化された粘性 —」が開幕した。会期は11月29日まで。会場レポートはこちら。

《V_A6A9059-4》(2016) 撮影:編集部

 高木は、武蔵野美術大学でグラフィックデザイン、イギリスのTrent Polytechnicでファッションデザインを学び、独自の視点から衣服や人体を通して「人の存在」を探求してきた写真家。近年は自然現象の不可思議に関心を寄せ、映像を含む新たな表現に取り組むプロジェクト「chaoscosmos」を展開している。

 「chaoscosmos」シリーズの第3弾となる本展では、高木がレンズを通して捉えた重力・慣性・粘性が織りなす現象を紹介。写真を通して、普段は目に見えない自然の秩序を提示する構成となっている。

会期:2026年10月8日~11月29日
会場:GYRE GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階
電話番号:0570-05-6990(ナビダイヤル、11:00〜18:00) 
開館時間:11:00~20:00 
休館日:不定期(館の休館日に準ずる) 
料金:無料

「MEET YOUR ART FESTIVAL 2026」(東京・天王洲運河⼀帯)

 アート、音楽、食、ファッションなど多様なカルチャーが交差する都市型アートフェスティバル「MEET YOUR ART FESTIVAL 2026」が、10月9日〜12日の4日間にわたり東京・天王洲運河一帯で開催される。

「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」の様子

 2022年にスタートした同フェスティバルは、現代美術を軸に音楽やライフスタイル領域を横断する国内最大級のアートフェスティバルとして発展を続けてきた。昨年は150名のアーティストと協働し、4日間で5万人以上を動員。本年はさらに規模と内容を拡充し、「いま立ち上がる“文化の兆し”」をテーマに、多様なプログラムを展開する。

 会場となる天王洲エリアでは、展覧会、アートフェア、ライブパフォーマンス、トークセッション、マーケットなどが開催される。フェスティバル全体では150名以上のアーティストが参加予定で、アートとカルチャーが交差する4日間となる。

会期:2026年10⽉9⽇〜12⽇
会場:東京・天王洲運河⼀帯

「国際美術展 TOKYO ATLAS」(東京湾岸エリア)

 東京湾岸エリアを舞台とする国際美術展「TOKYO ATLAS」が10月10日~12月20日の会期で開催される。アーティスティック・ディレクターを担当するのは、建畠晢(草間彌生美術館館長)と三木あき子(直島新美術館館長)。

TOKYO ATLASの展示風景より、テレコムセンタービルの吹き抜けに設置された草間彌生による《ヤヨイちゃん》(2012)と《宇宙へ行って見た愛の花束》(2021) 撮影:編集部

 本展のタイトル「ATLAS」は、世界を支える神話上の巨人アトラスと「地図帳」を意味する言葉に由来する。街中に点在する作品を巡る行為そのものを、新たな地図を描く体験へと転換させる構想だ。アートを都市の日常に挿入することで、既存の風景やインフラ、歴史の記憶に新たな視座を与えることを試みる。

会期:2026年10月10日〜12月20日
会場:[台場エリア]台場公園・お台場海浜公園[青海エリア]テレコムセンタービル、青海南ふ頭公園、地下駐車場(青海南ふ頭公園内)[天王洲エリア]アイルしながわ、WHAT MUSEUM
休場日:月(ただし10月12日、11月23日は開場し、翌平日休場)
料金:一部を除き、入場無料予定

「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」(国立工芸館)

 石川県金沢市の国立工芸館で、「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」が開幕した。会期は2027年1月11日まで。

トム・ディクソン《鉄塔の椅子》(1994) 国立工芸館 撮影:エス・アンド・ティ フォト

 デザインとは、近代化によって生じた様々な課題に対応するために工芸から派生した新しいものづくりの考え方として捉えられている。本展では、19世紀後半のアーツ&クラフツ運動から、アール・ヌーヴォーとアール・デコ、バウハウスに代表されるモダニズム・デザイン、第二次大戦後の展開までの100年あまりのデザインの流れをたどる。

会期:2026年10月9日〜2027年1月11日
会場:国立工芸館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館30分前まで 
休館日:月(ただし10月12日、11月23日、1月11日は開館)、10月13日、11月24日、年末年始(12月29日〜1月1日) 
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 高校生以下および18歳未満 無料

「シンシナティ美術館展〜アメリカに渡ったヨーロッパの至宝〜」(上野の森美術館)

 東京・上野の森美術館で、「シンシナティ美術館展〜アメリカに渡ったヨーロッパの至宝〜」が開催される。会期は10月10日〜2027年1月10日。

メインビジュアル

 本展は、アメリカ屈指の美術館が所蔵するヨーロッパ美術を紹介する展覧会だ。過去145年にわたり、シンシナティ美術館が収集してきた膨大なコレクションから、コロー、セザンヌ、モネをはじめとする選りすぐりの84点の来日が実現。そのうち81点が初来日となる。

 なお、これらの作品の多くは、20世紀半ば、シンシナティの地域社会に貢献した女性美術収集家たちによって寄贈されたものとなっている。

会期:2026年10月10日〜2027年1月10日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:会期中無休(12月31日、1月1日も開館)
料金:一般 2400円 / 高校・専門・大学生 1500円 / 小・中学生 800円

開館60周年記念特別展3「ザ・ベスト・オブ・山種コレクションⅠ―横山大観、竹内栖鳳から上村松園、速水御舟へ―」(山種美術館)

 東京・広尾の山種美術館で、開館60周年を記念した特別展の第3弾「ザ・ベスト・オブ・山種コレクションⅠ―横山大観、竹内栖鳳から上村松園、速水御舟へ―」が開催される。会期は10月10日~12月6日。

【重要文化財】竹内栖鳳《班猫》(1924) 絹本・彩色 山種美術館

 本展では、重要文化財に指定されている竹内栖鳳《班猫》と村上華岳《裸婦図》を筆頭に、上村松園《蛍》、川端龍子《鳴門》、土田麦僊《大原女》、福田平八郎《筍》をはじめ、コレクションのなかでも名品中の名品を厳選して展示する。また、同館の創設者である山崎種二が長年の夢であった美術館設立を決意した際、特別に購入を許されたという横山大観《心神》や小林古径《清姫》など、同館の歴史を物語る名画もあわせて鑑賞することができる。

会期:2026年10月10日~12月6日
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル、9:00〜20:00) 
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで 
休館日:月(ただし10月12日、11月23日は開館)、10月13日、11月24日
料金:一般 1500円 / 大学生・高校生 1200円 / 中学生以下無料(付添者の同伴が必要) / 障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は一般 1300円
※きもの・ゆかたでご来館のお客様は、一般料金より200円引き。

あざみ野コンテンポラリーvol.17「ニュータウン、インターフェアレンス 都市とわたしたちの関係」(横浜市民ギャラリーあざみ野)

 横浜市民ギャラリーあざみ野で、「あざみ野コンテンポラリーvol.17」として企画展「ニュータウン、インターフェアレンス 都市とわたしたちの関係」が開催される。会期は10月10日〜11月3日。

中島晴矢《バーリ・トゥード in ニュータウン》(2014)

 本展は「都市」や「土地」のイメージをめぐり、人と場所との関係がどのように結ばれ、揺らいできたのかを多様な表現から検証する企画展だ。「乱入する」「なぞる」「連れる」といったキーワードとともに、7組のアーティストによる映像、インスタレーション、絵画、写真など約100点の作品を展示。あざみ野でのリサーチをもとに生まれた新作大型インスタレーションや、街を歩きながら描いた新作絵画など、多彩なアプローチが揃う。

 参加アーティストは石﨑朝子、川(Kawa)、谷山恭子、トランスフィールドスタジオ(山川陸+武田侑子)、中島晴矢、松田修、山口幸士ら。多様なメディアを通して、各地の都市空間やそこに潜む身体的・記憶的な痕跡をたどる。

会期:2026年10月10日〜11月3日
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1・2
住所:神奈川県横浜市青葉区江田町298-1
開館時間:10:00〜18:00 
休館日:10月26日 
料金:一般 500円 / 学生・65歳以上 300円 / 中学生以下無料(10月24日、25日は開館記念日のため無料)

「松元悠 イメージのあなた」(黒部市美術館)

 富山県の黒部市美術館で「松元悠 イメージのあなた」展が開催される。会期は10月10日〜12月20日。

松元悠《イメージのあなた(野洲)》(2026)BFK紙にリトグラフ

 松元悠は1993年京都府生まれ。たまたま見知ったニュースや法廷画家としての活動で出会った事件をもとに現地取材を行い、当事者を自身の姿に置き換えたリトグラフ作品を制作する。真実をめぐる理解が困難な他者の出来事との、オルタナティブな関係性を模索してきた作家であり、作品が発表された後に生まれる「後日談」にも注目している。

 本展は、初期から新作までのほぼ全作品を展示し、作品を通して立ち現れる、作家の視点の広がりを捉える展覧会となる。会場では、版画史におけるリトグラフの報道性をベースにしつつ、ニュースと受け手のあいだを揺らぐ画面構成をもつ作品を紹介。当事者の聞こえない声や見えないものへの想像力を促す試みとして、アルミ版や石版によるリトグラフ合計60点程度を展示する。

会期:2026年10月10日~12月20日
会場:黒部市美術館
住所:富山県黒部市堀切1035 黒部市総合公園内
電話番号:0765-52-5011 
開館時間:9:30~16:30 
休館日:月(ただし10月12日、11月23日は開館)、10月13日〜14日、11月4日、24日〜25日
料金:一般 800円 / 高校・大学生 600円 / 中学生以下 無料