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2026.9.23

秋に食べたい。ミュージアムで出会えるオリジナル秋メニュー(東日本編)

秋の気配を感じる今日このごろ。美術館に併設されたカフェ・レストランには、旬の味覚を使った料理から特別な限定メニューまで勢ぞろい。本稿では、秋のおでかけにおすすめの美術館と、そこで出会える「オリジナル秋メニュー」を紹介する。※9月24日24時まで、すべての方に全文お読みいただけます。

不室屋カフェの季節限定メニュー「キャラメルアップルのくるま麩フレンチトースト」
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岩手県立美術館「レッドサルサDOG」

 岩手駅から車で5〜6分の盛岡市中央公園内に位置し、郷土作家の作品を中心に収集・展示を行う「岩手県立美術館」。打ち放しコンクリートが特徴のモダニズム建築の内部にある「ココレ・カフェ」は、大きな窓から景色を眺めながら過ごせる、鑑賞者にとっての憩いの場でもある。

岩手県立美術館 外観 写真提供:岩手県立美術館

 9月からの新メニュー「レッドサルサDOG」(税込価格:1400円)は、秋の鑑賞の合間にピリッとした刺激をプラスしてくれるホットドッグのプレートセット。岩手のソウルフードでもある「福田パン」に県産野菜がたっぷり入ったサルサ、そして県産りんごのカスタードパイとトルティアチップスが添えられており、満足感のある一品だ。

ココレ・カフェの「レッドサルサDOG」

岩手県立美術館「ココレ・カフェ」
営業時間:11:00〜16:00(土日〜17:00)※ラストオーダーは閉店の1時間前 ※企画展の開催中は予約優先

水戸芸術館「チャイナテラス五軒 秋のコース」

 水戸市制100周年を記念して1990年に開館した「水戸芸術館」。その建築や特徴的な塔は、建築家・磯崎新によって手がけられた。同館は現代美術ギャラリーやコンサートホール、劇場が一体となった複合文化施設であり、自主企画による魅力あふれる事業が展開されているほか、地域の文化活動の拠点として、市民と連携した様々な企画も実施されている。館内には、“医食同源” の思想に基づく健康的で美味しい本格中国料理を堪能できるレストラン「チャイナテラス五軒」も併設されている。

水戸芸術館 外観 写真提供:水戸芸術館
水戸芸術館のシンボルとして建てられた塔

 チャイナテラス五軒では、季節限定「秋のコース」各種が9月よりスタートした。海老やきのこ、秋鮭、秋茄子といった秋の味覚を取り入れ、同店ならではの技法で素材の旨味と香りを引き立てた料理の数々がテーブルを彩る。ランチやディナー、宴会、女子会などの様々なシーンで、アート鑑賞の余韻に浸りながら贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。

チャイナテラス五軒の「秋のランチコース(平日限定)」(イメージ)

水戸芸術館「チャイナテラス五軒」
営業時間:ランチタイム 11:00〜15:00 / ディナータイム 17:00〜20:00 ※ラストオーダーはそれぞれ14:30、19:00まで

サントリー美術館「季節のフレンチトースト」

 六本木の東京ミッドタウン内に位置し、「生活の中の美(Art in Life)」を基本理念に掲げる「サントリー美術館」。建築家・隈研吾が手がけた和モダンな空間は、木と格子の温もりに満ち、都会の喧騒を忘れさせてくれる。館内の「不室屋カフェ」は、加賀麩の老舗「不室屋」がプロデュースするカフェで、麩を現代的にアレンジした軽食や甘味を楽しむことができる。

サントリー美術館 外観 写真提供:サントリー美術館

 「キャラメルアップルのくるま麩フレンチトースト」(税込価格:2760円/提供期間:〜11月中旬[予定])は、​​金沢名産の車麩をフレンチトーストに仕立てた看板メニューの秋限定の味。秋シーズンならではのキャラメルソースとりんごのプレザーブが醸し出す優しい甘みは、鑑賞後の贅沢なティータイムにぴったりだ。

不室屋カフェの季節限定メニュー「キャラメルアップルのくるま麩フレンチトースト」

サントリー美術館「不室屋カフェ」
営業時間:11:00~18:00(展覧会会期中の金〜20:00)※ラストオーダーは閉店の30分前

山種美術館「奥村土牛展 オリジナル和菓子」

 恵比寿に佇む「山種美術館」は、日本初となる日本画専門の美術館だ。近代・現代日本画の名品を数多く所蔵し、落ち着いた空間で作品の細やかな質感や美しさをじっくりと堪能できる。1階の「Cafe椿」では、青山の老舗和菓子店「菊家」に特別注文したオリジナル和菓子を提供し、多くのアートファンを魅了している。

山種美術館 外観 写真提供:山種美術館

 現在開催中の特別展「奥村土牛 ―名作でたどる100年のあゆみ―」(8月8日~10月4日)にあわせて仕立てられる「オリジナル和菓子」(税込価格:710円/抹茶とのセットで1600円)は、土牛の名画のモチーフや絶妙な色彩を和菓子職人が丹念に表現した逸品だ。なめらかな舌触りの餡と上品な風味が際立ち、抹茶とともに味わえば、絵画のもつ清らかで優美な世界観が口いっぱいに広がる。なお、この和菓子は2個からテイクアウトも可能だ。

奥村土牛の代表作《醍醐》からインスピレーションを受けたオリジナル和菓子

山種美術館「Cafe椿」
営業時間:10:30〜17:00

町田市立国際版画美術館「鴨蕎麦」

 芹ヶ谷公園の豊かな緑に包まれた「町田市立国際版画美術館」。世界でも珍しい版画専門の美術館であり、四季折々の自然を感じながら古今東西の優れた版画作品に親しむことができる。館内の「喫茶けやき」は、大きな窓から自然光が差し込む心地よい憩いの場だ。

町田市立国際版画美術館 外観 写真提供:町田市立国際版画美術館

 この秋から登場した「鴨蕎麦」(税込価格:800円/提供期間:9月12日〜11月23日)は、企画展「うき世のたわむれ:笑いつづける浮世絵と幕末明治の渦」で取り上げる作品の年代にあわせて考案されたメニューだ。柔らかく味わい深い鴨肉とネギが出汁の旨味と絶妙にマッチし、鑑賞後の心と体を優しく満たしてくれる。肌寒さを感じる秋の日に恋しくなる、温かい一杯だ。

これからの季節にうれしい、温かい鴨蕎麦とほうじ茶のセット

町田市立国際版画美術館「喫茶けやき」
営業時間:10:30〜16:30(土日祝10:00〜)

川口市立美術館「彩り野菜たっぷりの菜園風スパゲッティ」「12種類のフルーツのマチェドニア」

 JR川口駅西口からほど近い場所に今年9月にグランドオープンした「川口市立美術館」。既存の丘の地形を生かして建てられた新築であり、地域の美術愛好家や地元ゆかりの作家らによる寄贈を中心に構成されている。鏑木清方や横山大観をはじめ、日本美術を代表する作家の作品を所蔵しているのも見どころだ。

 同館に併設されたイタリアンレストラン「Azzurri ARTE(アズーリ アルテ)」は、ウッド調の落ち着いたインテリアと大きなガラス張りの店内が特徴で、新鮮な地場食材を生かした本格料理を提供する。

川口市立美術館 外観 撮影:小川重雄 写真提供:川口市立美術館

 現在開催中の開館記念特別展「蜷川実花展 はじまりの光」(9月12日〜11月29日)の会期中には特別メニューが登場。「彩り野菜たっぷりの菜園風スパゲッティ」(税込価格:1870円)は、さいたまヨーロッパ野菜研究会による野菜をふんだんに使った彩り豊かな一皿だ。食後には、ブドウ、マスカット、梨、りんごなどの旬の味覚をイタリア風フルーツポンチに仕立てた「12種の彩りフルーツのマチェドニア」(税込価格:1320円)もおすすめ。誕生したばかりの美術館での鑑賞体験とともに、華やかな秋の余韻に浸ってみてはいかがだろうか。

彩り野菜たっぷりの菜園風スパゲッティ
12種の彩りフルーツのマチェドニア

川口市立美術館「Azzurri ARTE」
営業時間:11:30〜22:00

箱根ガラスの森美術館「しぼりたてモンブラン」

 箱根・仙石原に位置するヴェネチアン・グラス専門美術館「箱根ガラスの森美術館」。大涌谷を望む緑豊かな庭園と、輝くガラスのオブジェが織りなすロケーションは、まるでヨーロッパの異国を訪れたかのような旅情へ誘う。数々のガラスアートとともに楽しみたいのが、館内にあるカフェレストラン「Caffe Terrazza Ukai」だ。季節の味覚を取り入れた多彩なメニューが揃うほか、アーティストによる生演奏も披露されている。

箱根ガラスの森美術館 外観 写真提供:箱根ガラスの森美術館

 秋の目玉である「しぼりたてモンブラン」(税込価格:1980円)は、注文を受けてから栗ペーストをしぼり出して仕上げる極上のスイーツだ。出来立てならではのふんわりとした口当たりと、和栗の豊かな香りがひと口ごとに広がる。少しずつ秋色に染まる庭園を眺めながら堪能したい、至高の逸品だ。

しぼりたてモンブラン

箱根ガラスの森美術館「Caffe Terrazza Ukai」
営業時間:10:00~17:30 ※ラストオーダーは17:00まで