2026.7.24

ルオー41点とモネ6点が大山崎山荘美術館で共演。開館30周年記念展が9月に同時開幕

開館30周年を迎えた京都のアサヒグループ大山崎山荘美術館で、ジョルジュ・ルオーの祈りの表現をたどる企画展と、同館が所蔵するクロード・モネ作品を紹介する展覧会の第2期が同時開幕する。会期は9月19日から。

クロード・モネ《睡蓮》(1914-17) アサヒグループ大山崎山荘美術館蔵
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 京都・大山崎のアサヒグループ大山崎山荘美術館で、「開館30周年記念 ジョルジュ・ルオー―いつくしむまなざし、祈りの筆あと」が開催される。会期は9月19日〜12月6日。同日からは、1年にわたって開催されている「開館30周年記念 没後100年 クロード・モネ展」の第2期もスタートする。

アサヒグループ大山崎山荘美術館

ルオー作品計41点を紹介

 ジョルジュ・ルオーは敬虔なカトリック教徒として、聖書に由来する主題だけでなく、曲芸師や道化師、社会の片隅に生きる人々の姿を描き続けた画家。初期作品に見られる暗い色調や険しい表情は、やがて慈愛を帯びたまなざしへと変化し、絵具を幾重にも塗り重ねる重厚な画面へと発展していった。

ジョルジュ・ルオー《聖書の風景》(1956頃) アサヒグループ大山崎山荘美術館蔵

 本展では、アサヒグループ大山崎山荘美術館が所蔵するルオー作品全4点に、日本国内におけるルオー研究の拠点であるパナソニック汐留美術館の所蔵品約35点を加え、展示替えを含む計41点を紹介。聖なる存在と市井の人々を重ね合わせたルオーの表現を通じて、その作品に一貫する祈りと人間へのまなざしを浮かび上がらせる。出品作には、《聖書の風景》(1956頃)、《避難する人たち(エクソドゥス)》(1948)、《貴族的なピエロ》(1941〜42)などが含まれる。

《睡蓮》など6点を展示

 いっぽう、2026年のモネ没後100年にあわせて開催されている「クロード・モネ展」では、同館が所蔵するクロード・モネの作品全8点を、第1期と第2期に分けて6点ずつ公開。所蔵する8点すべてを一連の展覧会で紹介するのは10年ぶりだ。

クロード・モネ《エトルタの朝》(1883) アサヒグループ大山崎山荘美術館蔵

 9月19日からの第2期では、通期展示される《睡蓮》2点(ともに(1914-17))と《アイリス》(1914-17)、《日本風太鼓橋》(1918-24)に、《エトルタの朝》(1883)と別の《睡蓮》(1914-17)を加えた6点を展示。印象派の時代に描かれた海景から、ジヴェルニーの庭を題材とした晩年の作品まで、モネの画業の広がりを同館のコレクションからたどることができる。ルオー展の終了後は「開館30周年記念 萩尾望都展―欧州への憧憬」とともに公開される。

 モネ作品が展示されるのは、安藤忠雄が設計した半地下の展示室「地中の宝石箱」。築100年を超える本館「大山崎山荘」から通路を抜けた先に設けられた円形の空間で、周囲の庭園や自然環境と呼応しながら《睡蓮》を鑑賞できるよう設計されている。

 人間の苦悩と慈愛を厚い絵具に刻んだルオーと、光や水、植物の移ろいを追い続けたモネ。開館30周年を迎えた歴史的建築と安藤忠雄による展示空間を舞台に、異なる道を歩んだふたりのフランス近代絵画を同時に味わう機会となるだろう。