2026.4.8

日本初個展。ウルス・フィッシャー「間違い探し」がファーガス・マカフリー東京で開催

現代美術の既存の枠組みを揺さぶり、ユーモアと哲学的な問いを融合させるアーティスト、ウルス・フィッシャー。その日本初個展「間違い探し(Spot the Difference)」が、ファーガス・マカフリー東京で開催される。

© Urs Fischer

 現代美術の既存の枠組みを揺さぶり、ユーモアと哲学的な問いを融合させるアーティスト、ウルス・フィッシャー。その日本初個展「間違い探し(Spot the Difference)」が、東京・表参道のファーガス・マカフリー東京で開催される。会期は4月11日〜7月4日。

 ウルス・フィッシャーは1973年スイス・チューリッヒ生まれ。現在はロサンゼルスおよびニューヨークを拠点に活動。1996年にチューリッヒのガレリエ・ヴァルヒェトゥルムにて初個展を開催し、これを契機として、その後の10年間にわたりヨーロッパおよび北米で活動を急速に展開していくこととなる。

 モチーフとしては家具(とりわけ椅子)が1990年代初頭以降、重要なものとして繰り返し扱われており、また食物や蝋(ワックス)は、不安定な素材についてのフィッシャーの関心に「時間」の要素を与えるものとなっている

 メインギャラリーとなる1階では、作家本人をかたどった巨大な一対の蝋彫刻《Mirror》が展示される。フィッシャーの代表的なシリーズである「キャンドル・ポートレート」の本作品は、展覧会初日に点火。3ヶ月の会期を通じて彫刻は徐々に溶解し、崩れ落ち、床面に蝋の滴りが蓄積していく。会期終了後に残余は清掃されるが、ふたたび完全な姿で鋳造されることで、死と再生の反復的な循環を体現する。

 また地下階では、1階の「穴」と「修復」のモチーフを引き継いだ没入的なインスタレーションが展開。壁紙を使用し、コンクリートの穴や補修跡とその転写の境界を曖昧にすることで、空間全体が二重化された「鏡の間」へと変容する。いっぽう、壁⾯・床・天井に配置された彩⾊ブロンズ彫刻と遊戯的なドローイングのあいだで「間違い探し」を⾏うことを促すという。