東京オペラシティ アートギャラリーでダン・グレアム大規模展が2026年に開催。多面的実践を再考する
東京オペラシティ アートギャラリーにて、ダン・グレアムの包括的な回顧展が2026年10月17日〜12月20日の会期で開催される。寺田コレクションの秋景展、若手作家・田中藍衣の新作展示も同時期に展開される。

東京オペラシティ アートギャラリーにて、企画展「ダン・グレアム Dan Graham」が2026年10月17日〜12月20日の会期で開催される。
ダン・グレアム(1942〜2022)は、ポストモダン以降のアートに多大な影響を与えたアーティストである。ギャラリー運営、雑誌広告の形式をとった作品、写真やヴィデオ、建築的立体、さらには批評・エッセイ執筆まで、活動領域は多岐にわたり、その多面的(Multifaceted)な実践は近年あらためて注目を集めている。とりわけ若い世代のアーティストから強い関心を寄せられている点も特徴だ。

© Dan Graham. Courtesy of Dan Graham Estate and Taka Ishii Gallery / Photo: Kenji Takahashi
本展は、こうしたグレアムの活動を包括的に紹介するもので、前半では初期から晩年までの代表作を通し、その思考の変遷をたどる。後半では、晩年に本人がキュレーションを手がけ、ポルトガルで開催された建築展「Not Post-modernism」を“遺作”として再構成。展覧会の内部に別の展覧会を組み込む入れ子構造により、グレアム特有の独創的な思考を可視化する。会場構成は、生前より交流の深かったアトリエ・ワンが担当する。

© Dan Graham. Courtesy of Dan Graham Estate, Marian Goodman Gallery, and Taka Ishii Gallery / Photo: Kenji Takahashi







