ダミアン・ジャレと名和晃平のコラボ作品『Planet[wanderer]』がロームシアター京都で上演
世界で脚光を浴びる振付家ダミアン・ジャレと京都発の彫刻家・名和晃平によるコラボレーション『Planet[wanderer]』がロームシアター京都で上演される。

世界で脚光を浴びる振付家ダミアン・ジャレと京都発の彫刻家・名和晃平によるコラボレーション『Planet[wanderer]』が、ロームシアター京都で上演される。上演期間は11月8日~9日。東京公演は11月1日~3日(東京芸術劇場)。
『Planet[wanderer]』は、2016年秋にロームシアター京都で世界初演を迎えた『VESSEL』に続く作品。『VESSEL』が日本最古の書物『古事記』の二つの世界、すなわち「黄泉の国(死者の世界)」と「高天原(神の住処)」を描いたのに対し、『Planet[wanderer]』は三つ目の世界である「葦原中国」—私たちが生きる世界を舞台にしている。

本作では、人間が葦のように、力と脆さ、調和と生存、破壊と進化の間で揺れ動く姿が表現。副題の「wanderer」は、「Planet(惑星)」の語源となるギリシャ語に含まれる「さまようもの」という意味とも呼応する。生者と死者の境界線で、人間の身体と宇宙世界の構成要素や重力の不可分な関係を描き出す本作は、日本の彫刻家と欧州の振付家の共同作業ならではの、唯一無二の世界観を提示することだろう。
ロームシアター京都は2016年秋に『VESSEL』を初演した劇場であり、その成功が、以後の継続的な舞台作品制作の契機となったといっても過言ではありません。いわば、10年以上にわたるジャレとのコラボレーションの原点にあたる記念すべき場所です。三部作のひとつである『Planet[wanderer]』もこの流れの中に位置づけられ、これは今年5月にスイス・ジュネーヴで初演を行った最新作《Mirage》へとつながる極めて重要な作品です。本来、2020年および2022年にロームシアター京都で上演予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によって叶いませんでした。今回ようやく公演が実現することを、心から嬉しく思っております。 (名和晃平、プレスリリースより)
