今週末に見たい展覧会ベスト11。「笹本晃」展から「神戸六甲ミーツ・アート2025」まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
クレス・オルデンバーグ「いろいろ」(Pace東京)

acrylic lacquer on aluminum with brass 95.3 cm x 109.2 cm x 86.4 cm, overall installation dimensions variable
東京・麻布台にあるPace 東京で、アメリカ人アーティストのクレス・オルデンバーグによる個展「いろいろ」が開催されている。会期は8月23日まで。
本展では、1960年代から2000年代半ばにかけて、オルデンバーグが制作したシリーズ作品のなかから彫刻と版画が紹介される。この回顧展は、オルデンバーグの創作における多様性に焦点をあて、その風変わりな世界観に浸りながら、日本文化との共鳴や接点を見出す機会を創出するものだ。
今回の展示は、PaceのCEOであるマーク・グリムシャーと、マーチャ・オルデンバーグによってキュレーションされ、Paceの創立65周年記念の一環として企画されている。1996年以来の大規模なオルデンバーグの回顧展となる本展を、ぜひお見逃しなく。
会期:2025年7月17日~8月23日
会場:Pace 東京
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズガーデンプラザA 1・2階 Pace 東京
電話:03-6681-9400
開館時間:11:00~20:00(日は18:00〜20:00、それ以外は19:00〜20:00でアポイントメント制)
休館日:月
料金:無料
「古代エジプト美術館展」(山形美術館)

山形美術館で、山形新聞・山形放送8大事業「古代エジプト美術館展」が開催されている。会期は8月23日まで。
「古代エジプト美術館 渋谷」は、日本唯一の古代エジプト専門美術館として、2009年東京・渋谷に開館した。先王朝時代からローマ支配時代までを網羅した2000点以上にのぼるコレクションによって、古代エジプト文化の全貌をたどることができる。
本展は、「古代エジプト美術館 渋谷」コレクションの巡回展となっており、世界的に貴重な遺物であるミイラやミイラマスク、人型木棺、神殿の石柱、ツタンカーメンの指輪をはじめ、当時の生活様式がわかる化粧用容器や装飾品を含む約200点が展示されている。また過去100年間学術調査がされてこなかったメイドゥム(マイドゥーム)・ピラミッドの最新調査(2022)の様子もあわせて紹介され、古代エジプト人が築いた神々への信仰や国家、暮らし、死生観を通して、3000年にわたる巨大文明の歴史に迫る機会となっている。
会期:2025年7月11日~8月23日
会場:山形美術館
住所:山形県山形市大手町1-63
電話:023-622-3090
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:7月14日、7月22日、7月28日、8月12日
料金:一般 1600円 / 高校・大学生 1300円 / 小学・中学生 700円