「まだまだざわつく日本美術」(サントリー美術館)開幕レポート。作品を楽しむために重要な「心のざわめき」に注目
2021年に開催された展覧会「ざわつく日本美術」の第2弾となる「まだまだざわつく日本美術」が、東京・六本木のサントリー美術館で開幕した。会期は8月24日まで。

2021年に開催された展覧会「ざわつく日本美術」の第2弾となる「まだまだざわつく日本美術」が、東京・六本木のサントリー美術館で開幕した。担当学芸員は久保佐知恵(サントリー美術館主任学芸員)。会期は8月24日まで。
同館は、作品を見たときの言葉にならない「心のざわめき」を、作品をよく見るための大切なきっかけととらえる。本展は、「心がざわつく」ような展示方法や作品を通して、驚く、疑問を持つ、違和感を覚えるといった心の動きをきっかけに、新しい日本美術との出会いを提案する試みだ。
2021年の第1弾同様、教育普及担当の関香澄(サントリー美術館広報部部長代理)とのタッグによって展開される新しい企画となっており、より作品を楽しんで見てもらえるような工夫が散りばめられた展示となっている。そのうえで今回は、第1弾では触れられなかった作品や、さらに深掘りをしたいテーマが紹介される。
会場は、「ぎゅうぎゅうする」「おりおりする」「らぶらぶする」「ぱたぱたする」「ちくちくする」「しゅうしゅうする」といった、一見日本美術とは程遠く感じられるような6つのテーマに、プロローグとエピローグが加わった展示構成となっている。