今週末に見たい展覧会ベスト12。「彼女たちのアボリジナル・アート」から「佐藤雅彦展」まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
「MOT Plus サウンドウォーク・コレクティヴ&パティ・スミス|コレスポンデンス」(東京都現代美術館)

東京・清澄白河の東京都現代美術館で、アーティスト・詩人であるパティ・スミスと、現代音響芸術集団のサウンドウォーク・コレクティヴによる最新プロジェクト「コレスポンデンス」の展覧会が、6月29日に閉幕する。
パティ・スミスは1946年生まれ。70年代半ばより、ニューヨークのパンク・ロックシーンで活動。ライブ・ツアーをはじめとする音楽活動のほか、絵画、写真、執筆など幅広い分野で現在にいたるまで活躍している。いっぽうサウンドウォーク・コレクティヴは、アーティストのステファン・クラスニアンスキーとプロデューサーのシモーヌ・メルリによるサウンド・プロジェクトで、過去にも様々なアーティストやミュージシャンとの共同作業を通じて、場所や状況に応じたサウンドプロジェクトに取り組んできた。
本展は、そんなパティ・スミスとサウンドウォーク・コレクティヴの最新プロジェクト「コレスポンデンス」の日本初公開となっている。
会期:2025年4月26日〜6月29日
会場:東京都現代美術館 企画展示室 B2F
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1800円 / 小学生以下 無料
「スペクトラム スペクトラム」(銀座メゾンエルメス フォーラム)

© Isabelle Arthuis / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès
東京・銀座にある銀座メゾンエルメス フォーラムで、エマニュエル・カステラン、題府基之、川端健太郎、マリー・ローランサン、ヨハネス・ナ―ゲル、ヴァルター・スウェネン、津田道子による展覧会「スペクトラム スペクトラム」が6月29日に閉幕する。
本展は、ブリュッセルにあるラ・ヴェリエール(La Verrière)にて開催された「Spektrum」(2024年5月16日~7月27日)をもとに、日本における新たなナラティブの構造をかさねあわせた展覧会。
ベルリンを拠点とするアーティスト・エマニュエル・カステランの拡張的個展として展開したブリュッセルでの展覧会に対し、本展では展覧会をひとつの小説のようにとらえ、真実と虚の「あいだ」にとどまることのできる居場所として、密やかな室内のナラティブを生み出そうと試みている。
会期:2025年3月20日~6月29日
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1
開館時間:11:00~19:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:水
料金:無料