今週末に見たい展覧会ベスト20。二条城のアンゼルム・キーファーからモネの巡回展、大カプコン展まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
「PARALLEL MODE オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き」(パナソニック汐留美術館)

パナソニック汐留美術館で開催中の「PARALLEL MODE:オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き」が6月22日に閉幕する。
本展は、昨年岐阜県美術館での開催(2024年9月27日〜12月8日)に続き、ひろしま美術館(1月11日 ~ 3月23日)を経て、最終的に同館へと巡回したもの。世界有数のルドン作品を収蔵している岐阜県美術館から出品される約80点の作品に加え、国内の美術館や個人に所蔵される優品、さらにパリのオルセー美術館所蔵の油彩画と木炭画など、約110点の作品によりルドンの豊穣な画業の全容を紹介する内容となっている。会場レポートはこちら。
会期:2025年4月12日~6月22日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00 ※入館は各閉館時間の30分前まで
休館日:水
料金:一般 1300円 / 65歳以上 1200円 / 大学生・高校生 800円 / 中学生以下 無料
「LOVE ファッション 私を着がえるとき」(東京オペラシティ アートギャラリー)

京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する衣装コレクションを中心に紹介する 「LOVE ファッション 私を着がえるとき」。昨年から今年はじめにかけて京都国立近代美術館と熊本市現代美術館で開催された同展が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーに巡回、6月22日まで開催されている。
本展は、18世紀から現代までの衣装コレクションを、人間あるいは生物の根源的な欲望や本能を映し出すアート作品とともに展示することで、装いにみられる様々な「LOVE」のかたちを取り上げる試みとなっている。会場レポートはこちら。
会期:2025年4月16日〜6月22日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル3F
電話番号:03-5353-0756
開館時間:11:00〜19:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1600円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下無料
「黒の奇跡・曜変天目の秘密」(静嘉堂文庫美術館)

東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で開催中の「黒の奇跡・曜変天目の秘密」が6月22日までの会期となっている。
中国陶磁の至宝である《曜変天目》は、12~13世紀の南宋時代につくられ、世界に3点のみ現存。そのすべてが日本に伝わり、いずれも国宝として各地に収蔵されている。その漆黒の釉薬に浮かぶ虹色の光彩は不思議な美しさを放ち、いまなお多くの人々を魅了し続けていると言えるだろう。しかし、製法や伝来などは未だ謎なままだ。
本展では、「工芸の黒い色彩」をテーマとして、刀剣や鉄鐔など「黒鉄(くろがね)」とよばれる鉄の工芸品や「漆黒」の漆芸品を全4章にわたって紹介。そして中国と日本の黒いやきものの歴史をたどりつつ、最新の研究成果をもとに、曜変天目が持つ様々な謎にせまるものとなっている。会場レポートはこちら。
会期:2025年4月5日~6月22日
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜17:00(6月20日・21日は〜19:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1500円 / 大高生 1000円 / 障がい者手帳をお持ちの方(同伴者1名無料を含む)700円 / 中学生以下 無料
「藤田嗣治 ―7つの情熱 Les 7 Passions de Foujita」(SOMPO美術館)

© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 E5785
東京・新宿のSOMPO美術館で開催されている「藤田嗣治 ―7つの情熱 Les 7 Passions de Foujita」が6月22日に閉幕となる。
本展は、藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886〜1968)の芸術を、7つの視点(情熱)で紹介する展覧会。藤田研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソンの監修のもと、藤田の創作源を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という「7つの情熱」で読み解くものとなっている。
会場には、個人所蔵を含む国内外から集められた油彩、版画、資料など、150余点が集結。また、東郷青児、川島理一郎、海老原喜之助など、藤田と関わりの深い日本人画家9名の作品を第二部で展示し、藤田が同時代に果たした役割にも迫っている。
会期:2025年4月12日〜6月22日
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00) ※最終入場は閉館30分前まで
休館日:月
料金:一般(26歳以上)1800円 / 25歳以下 1200円 / 高校生以下 無料