2025.5.30

今週末に見たい展覧会ベスト16。「ルノワール×セザンヌ」から「ゴッホ・インパクト」まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」展示風景より
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もうすぐ閉幕

「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」(アーティゾン美術館

展示風景より、第2章

 東京・京橋のアーティゾン美術館で、「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」が6月1日に閉幕する。レポート記事はこちら

 ゾフィー・トイバー=アルプ(1889〜1943)は、スイス生まれで、テキスタイル・デザイナーとしてキャリアをスタートさせた。その後色彩理論と幾何学的抽象の研究を基盤に、空間装飾や絵画も手がけ、ジャンル横断での創作活動を行った。いっぽうジャン・アルプ(1886〜1966)はトイバーの夫であり、詩人としての顔を持ちながら、偶発的に生まれる形態にもとづいてコラージュやレリーフ、彫刻を制作した。

 本展では、この20世紀前半を代表するアーティスト・カップルをめぐり、個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協働制作の試みに目を向ける。計88点の作品を通じて、カップルというパートナーシップのうえにいかなる創作の可能性を見出せるか、再考する機会となっている。

会期:2025年3月1日〜6月1日
会場:アーティゾン美術館 6階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:[ウェブ予約]1800円 / [窓口販売]2000円 / 学生無料(要ウェブ予約)

「硲伊之助展」(アーティゾン美術館

展示風景より、硲伊之助《燈下》(1941)硲伊之助美術館(加賀市美術館寄託)

 東京・京橋のアーティゾン美術館で、画家、コレクター、展覧会の立役者として日本の西洋絵画受容に貢献した硲伊之助(1895〜1977)の回顧展「硲伊之助展」が6月1日に閉幕する。レポート記事はこちら

 硲伊之助は、フュウザン会や二科会で若い頃より注目された画家。一時は文化学院や東京藝術大学で後進の絵画指導にあたり、晩年は色絵磁器の創作に熱意をもって取り組んだ。また制作のかたわら、クールベやゴッホなどの画集の編集や『ゴッホの手紙』(岩波書店)の翻訳に携わるなど西洋美術の紹介にも尽力している。

 東京で初めての回顧展となる本展では、油彩画、版画、磁器などの作品と資料83点、硲と関わりのあるアーティゾン美術館の西洋絵画コレクション17点、あわせて100点が展示されている。画家だけでなく、コレクター、展覧会の立役者という硲の多様な側面を紹介するこれまでの回顧展とは一線を画す内容となっている。

会期:2025年3月1日〜6月1日
会場:アーティゾン美術館 5階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:[ウェブ予約]1800円 / [窓口販売]2000円 / 学生無料(要ウェブ予約)

「春季特別展 開館55周年記念 横山大観の軌跡 絶筆「不二」を含む名品を一堂に」(足立美術館

横山大観 不二 (絶筆) 1957 足立美術館蔵

 島根の足立美術館で、開館55周年記念「横山大観の軌跡 絶筆『不二』を含む名品を一堂に」が5月31日に閉幕する。

 横山大観(1868~1958)は、明治から昭和の日本画壇において、その中心で活躍した画家として知られている。東京美術学校(現東京藝術大学)で学び、日本美術院(院展)の創立に参加し、院展を舞台に多くの名作を発表。新しい時代にふさわしい日本画の追求や新技法への挑戦、また日本への想いを託した作品を描くなど、美術界だけでなく社会的にも大きな影響を与えた画家と言える。

 本展では、足立美術館の開館55周年を記念し、同館の日本画展示室すべてを使用して、足立美術館コレクションの中心である大観作品を一堂に展示。初期から晩年の名品、代名詞である富士図、さらに新たに収蔵された絶筆《不二》が初公開されている。

会期:2025年3月1日~5月31日
会場:足立美術館
住所:島根県安来市古川町320
開館時間:9:00~17:30
休館日:会期中無休
料金:一般2500円 / 大学生2000円 / 高校生1000円 / 小中学生500円(4月1日以降)

「中村菜都子 版画展 島の記憶 Memoir of the Islands」(てとば美術館

 長崎のてとば美術館で「中村菜都子 版画展 島の記憶 Memoir of the Islands」が5月31日に閉幕する。

 中村菜都子は、長崎の潜伏キリシタンの文化や歴史に惹かれ、祖母の郷里である長崎への旅をかさねながら、記憶と信仰をテーマに制作を行っている。素材や表現を問わず、祈りの痕跡や時間の蓄積を織り込むような作品を制作する。

 長崎・五島列島の福江島にある港町・富江に、4月29日にオープンしたてとば美術館。「五島の記憶を、アートで記録する」をコンセプトに、写真館や書道教室として使われた建物を再生して開館した同館のこけら落としとなる本展では、歴史や風土に触れる作品群を通じて、「五島という場所にアートがあることの意味」をあらためて問いかけるものになるだろう。

会期:2025年4月29日~5月31日
会場:てとば美術館
住所:長崎県五島市富江町富江335-1
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:不定休
料金:一般 1000円 / 高校生以下 500円 / 小学生未満 無料 

「アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.17 ニュー銀座堂」(岐阜県美術館

AiM 参加作家による作品たちとニュー銀座堂代表 渡邉百恵 2024

 岐阜県美術館で「アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.17 ニュー銀座堂」が5月31日で閉幕する。

 17回目となる「アーティスト・イン・ミュージアム」では、岐阜柳ヶ瀬商店街にある表現者のためのサードプレイス「ニュー銀座堂」のメンバーたちが、アトリエで公開制作と作品展示を行う。

 ニュー銀座堂代表の渡邉百恵は、1999年岐阜市生まれ。京都文教大学で「まちづくりにおけるサードプレイスの役割と可能性」を研究し、2022年12月に柳ヶ瀬でニュー銀座堂を始めた。これまでに約200名の作家に関わる場所となったニュー銀座堂について深く知ることの機会になるだろう。

会期: [公開制作]2025年4月19日~5月24日、[作品展示]2025年5月25日~5月31日
会場: 岐阜県美術館
住所:岐阜県岐阜市宇佐4-1-22
開館時間:10:00~18:00
休館日:月(祝休日の場合は翌平日)
料金:無料

「蜷川実花展 with EiM 光の中で影と踊る(南城美術館

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 沖縄の南城美術館で、写真家・映画監督の蜷川実花とクリエイティブチーム・EiMの協働による個展「蜷川実花展 with EiM 光の中で影と踊る」が5月30日で閉幕する。

 本展は、沖縄の自然がもたらす「光と影」のコントラストを美術館の各所で体感できるよう構成になっている。開催にあたって、蜷川とEiMは沖縄県の様々な場所を訪れ、地域の自然や風景を撮影。自身初となる水中での撮影にも挑戦している。また自然の中に建つ美術館の屋外空間では、布に印刷した蜷川の写真作品も展示されている。

会期:2024年11月27日~2025年5月30日
会場:南城美術館
住所:沖縄県南城市知念安座真865
開館時間:10:00~20:30 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 1500円 / 大学・高校・中学生 1000円 / 小学生以下 無料

西川裕子「モシモシカルタ(Moshi-Moshi Karuta)」(CALM & PUNK GALLERY

西川裕子 モシモシカルタ(Moshi-Moshi Karuta) 2025 作品風景

 東京・西麻布にあるCALM & PUNK GALLERYで、西川裕子「モシモシカルタ(Moshi-Moshi Karuta)」が5月31日に閉幕する。

 現在、ニューヨークのブルックリンを拠点に活動する西川は、ニューヨークのファッション工科大学(FIT)を卒業後、インテリアデザイナーとして照明や家具を手がけ、2018年からはデザイナーおよびアーティストとして独立。粘土、針金、紙パルプ、布、陶器など多様な素材を使い、彫刻、モビール、照明などの作品を制作している。

 本展は、昨年山梨県北杜市のアート複合施設GASBON METABOLISMで開催された個展「モシモシ (Mossy Mossy)」に続く展示となっているが、これまでのシリーズに加え、新作モビールも出展されている。新作「モシモシカルタ」は、日本のいろはかるたに着目し、最初の一文字48文字に呼応するかたちで制作された。いろはかるたの文法や音節、自由な言葉の連想をつなげる言葉遊びのように、壁や天井からモビール作品が吊るされている様子は圧巻である。

会期:2025年5月2日~5月31日
会場:CALM & PUNK GALLERY
住所:東京都港区西麻布1-15-15 浅井ビル1階
開館時間:13:00~19:00
休館日:日月火
料金:無料

今週開幕

「五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳」(上野の森美術館

 東京・上野の上野の森美術館で、「五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳」が開幕した。

 本展では、美人画、役者絵、風景画など、各分野で浮世絵の頂点を極めた喜多川歌麿や、東洲斎写楽、葛飾北斎歌川広重、歌川国芳の代表作を中心に約140点が紹介されている。

会期:2025年5月27日~7月6日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 2000円 / 高校・専門・大学生 1500円 / 小・中学生 800円 / 未就学児 無料

Osaka Art & Design 2025

 大阪市内各地で「Osaka Art & Design 2025」がスタートした。

 本企画は、大阪の街を巡りながら、未知のアートやデザインに出会う周遊型エリアイベント。本展のテーマは「Overlaps 重なる夢中」。梅田・中之島から心斎橋・なんば、そして阿倍野までエリアが拡大されている。約4週間にわたり、大阪市内の約60か所で、国内外の多彩なクリエイターの作品に触れることができる。

会期:2025年5月28日~6月24日
会場:大阪市内各地
住所:大阪府梅田、堂島、中之島、京町堀、本町、心斎橋、なんば、阿倍野ほか

「ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」(三菱一号館美術館

展示風景より

 東京・丸の内の三菱一号館美術館で、ピエール=オーギュスト・ルノワールとポール・セザンヌという二人の印象派・ポスト印象派に焦点を当てた展覧会「ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」が開幕した。会期は9月7日まで。

 本展は、ルノワールとセザンヌに同時にフォーカスする世界巡回展。ルノワールの代表作《ピアノを弾く少女たち》やセザンヌの代表作《画家の息子の肖像》をはじめ、肖像画、静物画、風景画、そして、二人から影響を受けたピカソなど約50点の作品が展示される。本展は、オランジュリー美術館とオルセー美術館の協力により、イタリア・ミラノ、スイス・マルティニ、香港を経て日本に上陸する展覧会で、三菱一号館美術館が日本唯一の会場となる。レポート記事はこちら

会期:2025年5月29日〜9月7日
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月祝 ※6月30日、7月28日、8月25日、9月1日は開館
料金:一般 2500円 / 大学生 1500円 / 高校生 1300円 / 中学生以下無料

「開館30周年記念 江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」(千葉市美術館

東洲斎写楽 三代目大谷鬼次の江戸兵衛 1794(寛政6年) 千葉市美術館蔵

 千葉の千葉市美術館で、蔦屋重三郎と浮世絵の歴史を特集する企画展「開館30周年記念 江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」が開幕。会期は7月21日まで。

 蔦屋は吉原に生まれ、江戸の浮世絵を語るうえで欠かせない存在である。放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」のモデルとしても注目が集まっている。千葉市美術館の開館30周年を記念する本展では、浮世絵の始祖で房州出身の菱川師宣にはじまり、多色摺の錦絵を創始した鈴木春信喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、渓斎英泉、歌川広重にいたるまでの浮世絵の歴史をたどる。また、蔦屋が生まれた時代から華やかな黄金期の浮世絵への展開、そして「世界の Ukiyo-e」へと進化していくさまも紹介されている。

会期:2025年5月30日〜7月21日
会場:千葉市美術館
住所:千葉市中央区中央3-10-8
開館時間:10:00〜18:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月 ※7月21日は開室
料金:一般 1500円 / 大学生 1000円 / 高校生以下無料 

「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」(東京都写真美術館

 東京・恵比寿にある東京都写真美術館で、「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」が開幕する。会期は5月31日~8月17日。

 今年は第2次世界大戦末期の1945年、原子爆弾の投下から80年の年である。本展では、広島市民、報道機関のカメラマンや写真家の手による広島原爆写真約160点と映像2点が公開される。資料の保存・活用に携わってきた報道機関が連携し、原爆写真と映像の展覧会を主催する初の試みとなる。なお本展は、2023年に報道機関と広島市が共同で国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」に国際登録を申請した「広島原爆の視覚的資料―1945年の写真と映像」(写真1532点、映像2点)を基に構成されている。敗戦直後の混乱や占領期の報道統制に撮影者があらがい、自ら守り抜いた貴重な資料を見る機会となる。

会期:2025年5月31日~8月17日
会場:東京都写真美術館 B1F展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10:00~18:00(木金〜20:00) ※入館は閉館30分前まで
休館日:月 ※祝⽇の場合開館、翌⽇休館
料金:一般 800円 / 65歳以上 500円 / 大学生以下無料

「企画展『はじめての古美術鑑賞-写経と墨蹟-』」(根津美術館

 東京・南青山の根津美術館で、「企画展『はじめての古美術鑑賞-写経と墨蹟-』」が開幕する。会期は5月31日~7月6日。

 同館で2016年から開催されている、古美術鑑賞の入門編となるような展覧会である「はじめての古美術鑑賞」シリーズの第6弾となる。本展では、仏教に基づく古美術の重要なジャンルである写経と墨蹟(ぼくせき)を取り上げる。展示室を二分して写経と墨蹟を並べ、その違いを比較できるような展示構成となる。展示作品は同館が所蔵する国宝、重要文化財が中心となり、書としての見どころや歴史的な重要性などの鑑賞ポイントを、専門用語の解説とともに知ることができる。

会期:2025年5月31日〜7月6日
会場:根津美術館
住所:東京都港区南青山 6-5-1
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月
料金:一般 1300円 / 学生 1000円 / 中学生以下 無料(日時指定予約制)

「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」(ポーラ美術館

ライアン・ガンダー Closed systems 2024 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: Ryan Gander Studio

 神奈川・箱根にあるポーラ美術館で、ライアン・ガンダーの最新作を紹介する展覧会「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」が開幕する。会期は5月31日〜11月30日。

 ライアン・ガンダーは1976年生まれ。イギリス・サフォークを拠点に活動するアーティストで、絵画、彫刻、映像、テキスト、VRインスタレーションから建築、出版物や書体、儀式、パフォーマンスまで、幅広い作品と実践を通して芸術の枠組みやその意味を問い直してきた。また展覧会のキュレーション、大学や美術機関での指導、また子供を支援する活動にも熱心に取り組んでおり、芸術や文化の普及にも携わっている。

 本展では館内の様々なスペースで、全18点におよぶ作品の数々を紹介。大半が日本初公開の新作であり、本展のための新作も多数用意される。

会期:2025年5月31日〜11月30日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:未定

「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」(ポーラ美術館

 神奈川・箱根にあるポーラ美術館で、同館開館以来初となるフィンセント・ファン・ゴッホをテーマとした展覧会「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」展が開幕する。会期は5月31日〜11月30日。

  本展は、ゴッホが芸術家たちに与えた影響の歴史を振り返るとともに、現代を生きるわたしたちにとって「ゴッホ」がいかなる価値を持ち得るのかを検証するものとなる。ゴッホの作品の中から、ポーラ美術館が所蔵する、アルル時代の風景画《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》(1888)、サン=レミ時代に身近な自然を捉えた《草むら》(1889)、そしてオーヴェール時代の静物画《アザミの花》(1890)などが出品。そのほかゴッホから影響を受けた作家たちの作品も多数出展される。

会期:2025年5月31日〜11月30日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:大人 2200円 / 大学・高校生 1700円 / 中学生以下無料

直島新美術館開館

直島新美術館のイメージ ©Tadao Ando

 直島に新たな美術館「直島新美術館」が5月31日に開館する。館長はキュレーターの三木あき子。

 同館の建築設計は安藤忠雄によるもので、地上1階、地下2階の3階建て。カフェが併設されており、敷地面積は6018平米、延床面積は3176平米。ロゴデザインは、ベネッセアートサイト直島の主要美術館である地中美術館や豊島美術館のロゴも手掛けてきたグラフィックデザイナーの祖父江慎が担当した。

 開館を記念する展覧会では、日本、中国、韓国、インドネシア、タイ、フィリピンなどアジア地域出身の11組による、この場所にあわせて構想された新作や代表作が展開される。参加作家は、会田誠、マルタ・アティエンサ、蔡國強、Chim↑Pom from Smappa!Group、ヘリ・ドノ、インディゲリラ、村上隆、N・S・ハルシャ、サニタス・プラディッタスニー、ソ・ドホ、パナパン・ヨドマニー。

会期:2025年5月31日〜
会場:直島新美術館
住所:⾹川県⾹川郡直島町 3299-73 
開館時間:10:00〜16:30 ※⼊館は閉館の30分前まで
休館日:⽉(祝⽇の場合開館、翌⽇休館) ※不定休あり
料金:[オンライン]1500円 / [窓⼝購⼊]1700円 / 15歳以下無料