EXHIBITIONS
アハメッド・マナン「お前バリ字きたないやん」
東京・新宿のbiscuit galleryで、アハメッド・マナン(AHMED MANNAN)の個展「お前バリ字きたないやん」が開催されている。会期は11月1日まで。
マナンは2000年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院油画技法材料第二研究室を修了。キャンバスや布、自身が過去に使っていた身の回りの素材を支持体に用い、支持体そのものを独自の手法で成形することで、自らの身体性を絵画に重ねてきた。
本展のタイトルは、マナンがこれまで幾度となく投げかけられてきた言葉である。小学校で字を習い始めて19年、「字が汚い」と指摘されてきた経験が、その出発点にある。どれだけ字が歪んでいても、同じ言語を使う者同士であれば、それは文章として認識され、受け取られてきた。字の歪みを貫通して、文字列は共有されてしまう点にマナンは注目している。
いっぽう絵画では、色やモチーフといった表面の情報はひとつずつ読み取れても、それが連なりとして読まれるかどうかは受け手に委ねられ、誰もが同じ内容を共有できる文字列のようにはならない。描き手として、絵画は文字ほど熱心には読まれないとマナンは続ける。
自身の身体的なルーツと自己同一性の揺らぎをテーマに、支持体を成形しながら描いてきたマナンにとって、書字という存在はその延長にある。会場では、マナンが自ら制作した黒板や、既製品の勉強机が持ち込まれる。展示室は字を教わる場所の記憶を帯びた空間へと姿を変え、そこに絵画作品が並ぶ構成となっている。
マナンは2000年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院油画技法材料第二研究室を修了。キャンバスや布、自身が過去に使っていた身の回りの素材を支持体に用い、支持体そのものを独自の手法で成形することで、自らの身体性を絵画に重ねてきた。
本展のタイトルは、マナンがこれまで幾度となく投げかけられてきた言葉である。小学校で字を習い始めて19年、「字が汚い」と指摘されてきた経験が、その出発点にある。どれだけ字が歪んでいても、同じ言語を使う者同士であれば、それは文章として認識され、受け取られてきた。字の歪みを貫通して、文字列は共有されてしまう点にマナンは注目している。
いっぽう絵画では、色やモチーフといった表面の情報はひとつずつ読み取れても、それが連なりとして読まれるかどうかは受け手に委ねられ、誰もが同じ内容を共有できる文字列のようにはならない。描き手として、絵画は文字ほど熱心には読まれないとマナンは続ける。
自身の身体的なルーツと自己同一性の揺らぎをテーマに、支持体を成形しながら描いてきたマナンにとって、書字という存在はその延長にある。会場では、マナンが自ら制作した黒板や、既製品の勉強机が持ち込まれる。展示室は字を教わる場所の記憶を帯びた空間へと姿を変え、そこに絵画作品が並ぶ構成となっている。

