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EXHIBITIONS

若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振

2025.11.15 - 2026.02.23

若江漢字撮影「ヨーゼフ・ボイス ドクメンタ7でのアクション 1982年6月30日」

 神奈川県立近代美術館 葉山で「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」が開催されている。

 若江漢字(1944〜)は、1970年代のドイツ滞在を契機にヨーゼフ・ボイス(1921〜1986)の芸術に共鳴し、交流を重ねながら現代美術の収集と展示、そして自らの創作活動を通じて芸術と社会を結ぶ行為を続けてきた。ドクメンタ7でのアクションや来日時のボイスの姿を撮影し、主要なボイスの展覧会の記録も残している。これらの写真は、記録としての価値に加えて若江の作家的視点を示す資料となっている。また、若江は版画や写真を用いた作品を1960年代後半から国内外で発表し、1994年には横須賀市にカスヤの森現代美術館を創設した。

 本展では、多くが初公開となる若江によるボイスのドキュメント写真を紹介。1982年のドクメンタ7で至近距離から撮影したボイスのアクション、84年のボイスの日本滞在をとらえた記録写真などを、ニュープリントとプロジェクションで展している。

 また、若江の初期作品から最新インスタレーションまでの代表作、カスヤの森現代美術館が所蔵するボイスのマルティプル、さらに若江によるボイスの記録写真を通して、両者の造形の軌跡を概観する構成となっている。