EXHIBITIONS
特別展
MINGEI ALIVE -いま、生きている民藝
兵庫陶芸美術館で、特別展「MINGEI ALIVE -いま、生きている民藝」が開催されている。
いまから約100年前、宗教哲学者・柳宗悦(1889〜1961)によって提唱された「民藝」(民衆的工藝の略)。それは、日々の暮らしに寄り添うものに美を見出すというものであった。その対象とされたのは、用途に即してつくられた「手仕事」による生活道具。それは、近代化にともない失われつつあるものであった。民藝が目指したものとは、手仕事をそのまま保護するよりも、その精神を正しく受け取り、新しい生活スタイルに合ったものづくりへと導くことであり、何よりも「生活の芸術(アート)」というものを手放さないことが目指されている。
民藝では、名も無き職人の手仕事、つまり「無銘性」が唱えられるが、民藝の思想を理解し、その根幹を支え、現代へと橋渡しをしたのは、優れた創造性を持つ個人作家たちであった。
本展では、富本憲吉(1886〜1963)、バーナード・リーチ(1887〜1979)をはじめとする同館の現代陶芸コレクションの核となっている個人作家の器作品を展観しながら、当時、先鋭的なモダニストでもあった柳が見つめた民藝の本質について、現代の視点から再考することを試みる。さらに「いま、生きている民藝」の諸相について、現代の作家たちがつくり出す様々な作品を通じて、いま人々が豊かで幸せであると思える暮らしと、そこに息づく「生活の芸術(アート)」について考える機会となっている。
いまから約100年前、宗教哲学者・柳宗悦(1889〜1961)によって提唱された「民藝」(民衆的工藝の略)。それは、日々の暮らしに寄り添うものに美を見出すというものであった。その対象とされたのは、用途に即してつくられた「手仕事」による生活道具。それは、近代化にともない失われつつあるものであった。民藝が目指したものとは、手仕事をそのまま保護するよりも、その精神を正しく受け取り、新しい生活スタイルに合ったものづくりへと導くことであり、何よりも「生活の芸術(アート)」というものを手放さないことが目指されている。
民藝では、名も無き職人の手仕事、つまり「無銘性」が唱えられるが、民藝の思想を理解し、その根幹を支え、現代へと橋渡しをしたのは、優れた創造性を持つ個人作家たちであった。
本展では、富本憲吉(1886〜1963)、バーナード・リーチ(1887〜1979)をはじめとする同館の現代陶芸コレクションの核となっている個人作家の器作品を展観しながら、当時、先鋭的なモダニストでもあった柳が見つめた民藝の本質について、現代の視点から再考することを試みる。さらに「いま、生きている民藝」の諸相について、現代の作家たちがつくり出す様々な作品を通じて、いま人々が豊かで幸せであると思える暮らしと、そこに息づく「生活の芸術(アート)」について考える機会となっている。