EXHIBITIONS

大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展

ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢

2025.07.05 - 08.31

フィンセント・ファン・ゴッホ 画家としての自画像 1887年12月-1888年2月 油彩、キャンバス
65.1 × 50 cm ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)

 大阪市立美術館で「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が開催される。

 フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)の作品は、いかにして今日まで伝えられてきたのか。本展では、家族が受け継いできたコレクションに焦点をあてる。

 ゴッホの画業を支え、大部分の作品を保管していた弟テオは、兄の死の半年後に生涯を閉じ、テオの妻ヨーが膨大なコレクションを管理することとなる。ヨーは、義兄の名声を高めることに人生を捧げ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版した。その息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないため、フィンセント・ファン・ゴッホ財団をつくり、美術館の設立に尽力する。

 アムステルダムのファン・ゴッホ美術館には、ゴッホの約200点の油彩や500点にのぼる素描をはじめ、手紙や関連作品、浮世絵版画などが所蔵されている。そのほとんどは1973年の開館時に、フィンセント・ファン・ゴッホ財団が永久貸与したものだ。

 本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となるゴッホの手紙4通なども展示し、家族が守り受け継いできたコレクションを紹介。